オーストリア・ウィーン 佳奈ピアノ塾から 大人から始めるピアノのススメ

ピアノ塾

なんの変哲もない、オーストリア・ウィーンのスーパーマーケットで売っているチーズケーキです。
このなんか物足らない感じが好きで、ついつい買って食べてしまう一品。

オーストリア・ウィーン 佳奈ピアノ塾から大人からのピアノのススメ

今日はある大人のピアノの生徒さんのおはなしです。

ある日、生徒のお父さんから、突然

「私もピアノを始めることに決めました!」
とメッセージが届きました。

お父さん、息子のレッスンにつきそうワケでもないし、音楽に興味があると思っていなかったので、少し意外でしたが喜んでお教えすることに。

「どうしてまた急に、ピアノを始めたいと思ったのですか?」と聞くと、
「息子が習った、『ルイーゼ』を是非、私もいつか弾きたいんです」と熱く語る。

はて、『ルイーゼ』とは?

あっ、『エリーゼ』かい!と心の中で理解して、
「それは素晴らしい!頑張りましょう!」と激励しました。

おとなが興味を持って何かをやろうと決心して始めると、時にすごい力を発揮します。

お父さん、わからないことがあると即その場で質問をして、理解します。
曖昧にわかったふりをせず、正しい時に正しい質問をしてくれるので私も助かります。
楽譜と鍵盤の位置を習得し、はじめは数えながらですが、楽譜のシステムというものもきちんと理解してくれました。

はじめは「どうして、ここにも、ここにも「ド」があるんですかっ!?違いはなんなんですっ!!」

と混乱していたのも束の間、きちんと音の高低も理解してくれました。

音楽に慣れていない人にとって、音楽をやっている私達には当たり前の、「音の高さ、低さ」というものがすぐには理解できません。

「ちょっと歌ってみてくださいます?ド〜♬」というと、
「歌うなんてとんでもない!!!」と即却下。
「大丈夫、ほら、息子さん、ゲームやって聴いてないし、勇気を持ってちょっと歌ってみましょう」というと、
「ド〜〜〜〜♬」と恐る恐る歌ってくださる。日本みたいにカラオケがあっちこっちにあるわけではないので、歌うことに慣れていないんです。

例によって、ギロックからまずは右手の簡単ですが、美しいメロディーを数小節始めると、
「なんと美しい!!!」と心から感動してくれます。
左手はまだまだつける予定はなかったのですが、どうしてもチャレンジしてみたいとおっしゃる。それならまずは和音のところを単音でお
教えするとこれまた

「なんと美しい!!!」とまた感動。
しかし素人さんがそんな急に両手で弾けるわけもなく、亀というよりカタツムリのテンポで1小節、いや、数音単位でチャレンジするのですが、失敗するたびに、
「おおおおお〜っshit!!!」と拳を振り上げるその手を自分のもう片方の手で抑え、
「ああ、失礼!!!下品な表現を!」とかいって謝る。

あんまり頑張るので「大丈夫ですか?もっと簡単な感じが良いかしら?」と伺うと、
「とんでもない!楽しいですっ!!!」とのお答えにホッとする私。

楽しいだけでなく、身体の緊張を解いて右手と左手とそれぞれの指を使って違う動作をする。
これはとても身体に良いことなのです。

大人からピアノを始めると、子供が始めたのと同じような進歩は難しいですが、脳も刺激されるし老化防止に最適です。
それに弾きたい曲があったり、今まで全く出来なかったことが出来るようになると、とても楽しいようです。
お父さん、早く「エリーゼのために」が弾けるようになると良いですね。