国際コンクールへの準備 子供編

Nancy1コンクール

©️Nancy Horowitz, 娘 Lisa-Maria リザ・マリア

欧州の国際コンクール子供編

ここで述べるのは、そんなに難しくない国際コンクール、子供編です。今やハイ・レベルのシュポア国際、イル・ピッコロ・マジコ国際、メニューイン国際、ポスタッキーニ国際、クロスターシェーンタール国際等々は該当しません。(ちょっとはダブるところもあるかも、ですが)

1. レパートリーを選ぼう

同じような子供達が集まるコンクールの場合、選曲は入賞の是非を左右するといっても過言ではありません。私が見ていても「なんでまたこの曲を選んだんだろう?もったえない!」と感じることはよくあります。私が以前、諸教授から受けたアドヴァイスをまとめてみると以下の通りです。

  1. 1. 前々から弾いていて、すでに何回か人前で演奏した曲
  2. 2. インパクトの強い曲
  3. 3. ピアノ伴奏のついたもの
  4. 4. 演奏時間は長くなりすぎないもの
  5. 5. 避けた方が良い曲について

ざっくり書くとこんなかんじです。

1. なんといっても長くやっていて失敗の少なそうな曲が無難です。もうこの曲飽きたからイヤ、という場合もあると思いますが、確実に取りたいのなら少しでも多く舞台の上で演奏したものが有利です。

2. インパクトの強い曲、とは素人の観客が、「おおおー、すごい!」と“演奏の上手い下手ではなく“曲だけで感激してくれるものです。例えばサラサーテのツィゴイネルワイゼンとかサン・サーンスのロンド・カプリチオーゾ。ハバネラとか「おお〜、どどーん!!!」てな曲です。

3. ピアノ伴奏は欠かせません。分数ヴァイオリンのソロはよほど上手くない限り、ちょっと残念に響きます。現地の伴奏者は子供のものであれば大抵上手に合わせてくれます。親伴奏はプロでない限り現地の人に頼んだ方が無難かも。

4. 12分〜16分などの指定時間の幅がある場合、短い方が得です。審査員は誰も長々と聴きたいとは思っていません。長い方が得点が高いと勘違いしている人は多いですが、逆効果です。「短く上手く」が「長く下手」を確実に超えます。

5. 子供の無伴奏バッハ、モーツァルトは出来るだけ避けるべきだと言われています。なぜかというと、答えは簡単で上手く弾くのは難しいからです。譜面づらは簡単にみえても実は違います。バッハの無伴奏ソナタ・パルティータ、モーツァルトのソナタ、コンチェルトは“難しい„のです。だから最高峰のコンクールの課題曲になっていて、そこに参加する様な人たちでも下手を打ったりしちゃうのです。

2. ホテル選び

出来るだけ早くブックすることをお勧めします。そしてブックする際、「部屋で練習がOKかどうか」確認することです。イタリアは大抵の場合OKが出ます。ドイツは結構嫌がられる。国や地方によっても違うので早めの確認が必要です。頼むコツは具体的に何時から何時まで弾きたい、とか何時間弾きたい、と具体的に頼むと相手も答えやすい様です。

Airbnbはおすすめです。これもブックする前に練習可かどうか確認しましょう。数部屋持っているオーナーは、音を出すならこっちのアパートに、というふうに振り分けてくれたりします。

ホテル、Airbnbでの練習が難しい場合、主催者側に問い合わせて練習場所を確保しましょう。絶対に協力してくれます。

3. ドレス・衣装について

女の子なら可愛いワンピースか大袈裟でないドレスがうけます。色はピンク、ブルー、グリーン、等々。あまり大袈裟な髪飾りやキンキンギラギラのド派手なドレスはかなり驚かれます。上品にまとめた方が印象は良い様です。避けたい色はモノトーン。白ならまだ良いですが舞台で見えづらい。子供に黒のシンプルなドレスはあまり好まれません。

男の子はネクタイなどする必要はありませんが下が黒、上は白、革靴(の様なもの)を履きましょう。

4. そして大切なこと、あまり真剣になるのはやめましょう

親が「周りの子供は全員敵❗️」という気持ちだと、どす黒いオーラが親御さん、お子さんの周りを渦巻いて、かなり怖いです。ここは日本ではありません。ライバルの子供を睨んだりしないでください。こういうコンクールで子供同士や親同士が知り合って、相性が良さそうだと仲良くなって、そうでなくてもあちらこちらのマスタークラスでまた再会したり、留学先で偶然同じ門下になったり、とだんだんと出会いは広がっていきます。出会いを大事にしましょう。将来どういう形でお子さんに返ってくるかわかりませんから。

5. いよいよ発表!

発表の時、お子さんが入賞しなかった場合は辛いですが親はガマン。「頑張ったね、」とねぎらってあげましょう。しかしどうして駄目だったか、原因は後からしっかり話し合います。出来レースだった場合はもうさっさと忘れるとして(出来レースはもちろん、あります)、自分にはレベルが高すぎるコンクールだった、練習不足だった、あがってしまった、当日着たドレスが弾き難かった、寝不足だった、などなど改善できるところは改善してまた、先に進みましょう❣️

入賞したら、受賞者コンサートで思いっきり演奏して満喫してください!!!

幸運が訪れますように!