ピアノ 暗譜は必要?

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ピアノのレッスン、暗譜は必要?

  • 子供のうちから、きちんとした練習習慣を身につけて暗譜できるようにするのが理想。
  • 音大を目指すような人は当たり前に必要。
  • そして大人の趣味のピアノの場合はどちらでもOKです。

子供の場合

うちの場合は、レッスンでしつこく部分練習をやらせているうちに覚えてしまうので、一曲できた時は暗譜ができている状態です。しかし、自分で譜読みをしていらっしゃい、と言われてやって、自分流でなんとなく弾いて、なんとなく弾き続けた曲を暗譜するのは一苦労なのです。なぜかというと、細かい練習をしていないからなんとなく手の感じだけで覚えちゃっている。この場合は本番で緊張するとバーンと記憶が飛ぶので危ないです。

理想は譜読みの段階から部分練習をガッチリやって、出来たら進む、という方法です。曲を始める時も一小節目から練習をする必要はありません。まず曲の全体を眺めて、一番難しそうな箇所を取り出してそこからはじめると効率的です。徹底的に、ゆっくり譜読み、そして部分練習。普通に、リズムの変化を取り入れた部分練習をやっていれば覚えます。覚えていない、ということは弾けていないのと同じです。重要なのは左右、別々に暗譜して覚えるほど練習することです。

でも子供って器用だから、そこまでプロフェッショナルにさらわなくても暗譜できちゃったりします。そうするとそこでストップになって上達しないという問題も出てきます。このように習っていて、プロに転身しようと思ったときはちょっと一苦労です。

大人の場合

大人の趣味の場合は、暗譜にこだわる必要は全くないと思います。

暗譜にこだわって、例えばバッハや多旋律の曲を、なんとなく手の形だけで縦つながりで覚えてもあまり意味がないのです。それぞれの声部が横つながりにレガートに出来上がってなければ、例えばブラームスの小品でも楽譜に書いてある音符を指で押しているだけだとせっかく練習したのに残念です。譜面を見ながらきちんと各声部を意識して弾いた方が美しく仕上がるのでそちらの方が良いです。

ここからはちょっと上のレベルの人達のお話です。クラシックの演奏家やコンクールを目指す人達へ。

音大生レベルの場合

有名どころの教授の初対面での講習会に暗譜しないでくる人がいますが、これは絶対にNG。譜面を開いた瞬間、「そのレベルか」と思われてしまいます。教授と既に知り合いで、緊急にその曲を見てもらわなければいけないような事情なら別ですが、普通はNG。

バシキロフ教授のマスタークラスで、ショパンのエチュードのある箇所、教授に「そこ、左手だけで弾いてみなさい!」と言われて、学生が「ええええ〜」と言って暗譜でその個所が弾けなかった時のバシキロフ教授のあの時の顔、忘れもしません。曲のはじめからでないと暗譜して弾けないのは、恥ずかしいのでプロフェッショナルにさらって準備しましょう。ヴァイオリンも同様で、バッハのフーガやイザイやバルトークのソナタ、各声部暗譜して弾けるようにしておくのが理想です。