日本ではピアノのレッスン中に子供が泣くのはけっこう普通だと聞いて驚いる件

ピアノ塾

私は最近、クラブハウスで多くの方と知り合い、実際にお話して世界がわらわらと広がっています。音楽関係の方々以外にも、私のように外国に住む日本人の人達、お稽古ママ・パパさん、ドイツ語圏の方々、毎日楽しいです。

特に数人のピアノの先生方とは同じクラブを作っていて、ほぼ毎日どっぷりと数時間おなじ部屋に浸かり、笑い合ったり、相談しあったりと仲良くさせていただいています。
みなさん私よりずっとお若いのですが、勉強になることばかりです。

さて、そこで私は分かってはいたけれど、かなりの浦島太郎子だということを再確認しています。まず、日本の子供達と(大雑把にざっくりですが)こちらの子供達とは違うところが本当にたくさんあるということを知りました。

そのひとつが、
「日本の子供はレッスン中に泣く」です。

ピアノの先生のお部屋でも良く話題に上がる話題です。
常々不思議に思っていたので、先生方に伺うと「レッスン中に泣く子は珍しくなくいる」とのことで、なぜかと問うと、
「頑張り屋さんだったり、パーフェクト主義の子に多いのではないか」とのことでした。

私が教えているのはほぼ外人です。日本人の生徒さんもいますが泣きません。。。(笑)

こちらの子供達は、たぶん私の生徒だけでなく、どの子でも、泣いてしまう前に「わからない」とか「できない」とか「いやだ」とかの反応します。突然涙をなんて流すことは、私のこの数十年の経験では、一例もありません。
私にこんなことが起きたら、ショックでこっちが泣いてしまいそうです。

(唯一、私が気をつけていることは、ある事を生徒に要求して、3回出来なかった場合にはアプローチを変えます。何回何回も、「もう一回、もう一回、ダメ、はいもう一回」は絶対にしません。子供が指示通りにできないということは、説明が悪いかその子に合っていないからです。アプローチを変えてもダメな場合は、レベルを落としてやらせます。できない、と思ったらすぐにあきらめて手を変えるのが得策。そうしないと泥沼になる)

うちの娘は5歳からヴァイオリンを習っていたので、その間、多くの子を見てきましたが、レッスン中に泣いていた子はただひとり、「音大教授の親がやらせていて、子供自身が全くヴァイオリンに興味がない」子でした。
レッスン中に「レッスンもうやめたい〜」と声をあげて泣くので、親に頼まれてその子を教えていた教授は「心からあの子を教えたくないわ」と吐き出していたのを思い出します。(今ではビールをガブ飲みする強い男に育ちました)

かなり上手なティーンエイジャーが反抗期でレッスン中に泣く、というのは数人見たことがありますが、かなり深刻な理由がある場合ばかりでしたから、これは日本のお稽古で子供が泣くという種類とはまた全然違うものです。

そしてある音大生が、某教授に「君が今の練習量を99%増やさない限り、僕は君を次のゼメスタから取らないからね」と言われて泣いていた人を見ましたが、これは自業自得。

考えてみると、私自身、ピアノのレッスンで泣いた覚えがありません。
娘は以前、某教授のレッスンで泣きましたが、それは彼が「家庭に問題があるから音程が悪いのではないか」というパワハラで彼女を侮辱したからです。泣くというのはそのような個人的な攻撃・侮辱レベルで起きることなので、本当に不思議です。

日本でお稽古中に泣く子供たちはどんな気持ちなのでしょうか?
傷ついたりしているのでしょうか?帰ってから親御さんに「泣いた」って伝えているのでしょうか?それとも「そんなものだ」と自分で思って自分の心の中に納めるのでしょうか?

日本の子供たちは泣くけれどもひょっとしたら精神的には強いのか、とても不思議に思う私です。