昨日は、「自分で自分にレッスンする」というトレーニングについて触れましたが、同様に大切なトレーニングはこの、お題通り、「おうちでコンサート」です。これは、本番前に限らず、定期的にやることをとてもおすすめします。
やり方は至って簡単、自分で日時を決め、「ひとりでリサイタル」をするのです。
毎晩7時、とか時間を決めてもよし、練習後、と決めてもいいです。出来れば誰かに同席して聴いてもらう。誰も居なくてもOK。ぬいぐるみでもまん前に置いておけば気分が上がります。そしてスタンドを立てたりして、録画を撮ります。
きちんと礼をして、本当に自分が舞台の上に立っていることを想像して演奏します。
「本番」というテイなので、もちろん途中で止まったりしてはいけません。つっかえても、なんとか乗り越えます。だって、「本番」という設定なんだから。そして自分に課題を科すともっと効果的です。例えば、「このバッハは絶対にノーミスで最後まで弾く」とかです。
なんだ、アホくさい、めんどくさいな、と思ってやらない人は多いと思いますが、やりたい人はどうぞ。
2つの良いポイントがあって、ひとつは素晴らしいイメージトレーニングになる、ということ。そして後ひとつは、録画を撮るのでそれを見直して「ここはダメ」という所は改善できるし、「ここ、なかなか上手く弾けてるじゃん!」と思い、努力した結果を自分の目で確認し、それが自信につながる、ということです。
めんどくさいな、と思うか思わないか、ここがプロフェッショナルとアマチュアの心掛けの違いです。プロもアマもありません。
上達できそうなヒントがあったらまず、試してみましょう。騙されたと思って、習慣化してみてください。
ひとつヒント。これは仕上がった曲で行います。まずは、「おうちでひとりコンサート」を目指して暗譜してみる事から初めても良いでしょう。