大切なのはコツコツの継続。残念だけれど、どんなに練習してもいきなり上手くなったりしないという現実的なおはなし

ピアノとヴァイオリン

特にアマチュアや趣味の大人の方、先日おはなしさせていただいたような真面目な方だと、絶対にぶち当たる壁があります。それは「なんでこんなに練習しているのに、上手くならない!?」です。

残念ながらピアノ、特にヴァイオリンなどの弦楽器は、大人から始めた場合、子供の時からずっと習っている人のように、いきなり上達はしません。どうしてなんでしょうねえ。やっぱり「何万時間の練習時間」と「子供の身体と頭で習った」事実は大きいのです。

だから、大人で、生まれて初めて習い始めて、たとえ毎日8時間練習したとしても、残念ながら世界的なピアニストのようになれないのが、このクラシックの世界です。(他の分野だったら、才能のある人は可能だと思いますが)

で、何が言いたいかというと、気持ちはわかるのですが、「焦らないこと」が肝心です。

正しい指導の元、真面目に切磋琢磨していれば、数週間ごと、数ヶ月ごとに、「おっ!乗り越えたぞ!」と思える瞬間が絶対にやってきます。あんなにできなかった譜読みがスラスラ行くようになったり、急にふと力が抜けて、左手がスラスラと動くようになったり、部分的にこういう嬉しい瞬間は絶対に訪れます。

そして、数年後、ふと気がついたら、人前で、それが大曲でなくても美しく演奏することができるようになっていたりするのです。これこそ天からの贈り物!と思いたい気持ちになると思います。

当たり前のことですが、やめないこと。毎日、少しでもコツコツ続けること、これを通帳にお金が貯まるように楽しみにできる人は絶対得です。地味ですが、継続は力なり、ですね。