ピアノとダイエット 体重が落ちたら手の形が変わって、ピアノを弾きやすくなった生徒くんのお話

ピアノとヴァイオリン

*写真はウィーンのカフェ・ラントマンのアップルパイ、バニラソース添え。*

3年前の「第一回目のロックダウン」では、体重が爆増し、その後ダイエット、標準体重にもどしたはずだったのですが、去年の暮れのロックダウンでまた運動量が減り、そして食欲は倍増し、体重も爆増してしまいました。一念発起、明日からまたダイエットをすることに決めました。と言ってもこの歳なので急激なことをしてもいみがないので、まあ、健康なものしか食べない、に徹したいと思います。

で、ダイエットのたびに思うのですが、5キロくらい体重が落ちると、手の余計な脂肪も取れて和音を取るのが楽になる気がするのです。スッキリする、というかそんな感じ。実際ミリ単位の話なのでしょうけれど。

しかし、私のある生徒くんは、私以上にすごい体験をしました。彼が私の初めてのレッスンに来た時は、本当に巨大でした。15歳くらいだったと思いますが、冗談抜きでお相撲さんレベル。しかも西洋人なのでその太り方は日本人の想像を遥かに超えるものでした。多分、100キロはかるく超えていたと思います。

「指が太くて弾けない、って本当にあるんだ!」と、その時初めて目の当たりにしました。
細かいところが物理的に本当に弾けないのです。ショックでした。黒鍵と白鍵の間に指が入らない、2つの鍵盤を一緒に押しちゃう、みたいな感じです。

彼のお母さまは医者様。
さすがにこの太り方は健康に悪いとお考えになったのでしょう。食事療法でみるみるスマートになりました。「何をやったの?」と疑うくらい、本当にすごく痩せて、今はどちらかというと「痩せすぎた人」の部類に入ります。元々外人なので足の長い抜群のスタイル、それに加えて彫りの深い、すごいイケメンになっちゃって驚いているのですが、それより本人も驚いたのはピアノを弾く彼の手です。

すらっとした、普通の手の大きい人の手になりました。

「こんなにピアノを弾くのが楽になるとは思わなかった」
と本人も大感激です。

しかしこれだけ痩せて手の形が変わっちゃう例も少ないだろうなと思いますが(前がとにかく太り過ぎ、日本人だったら頑張ってもここまで太れないと思う)でも、外国人にはかなりのレベルの太った人もいるので、そういう人は健康のためにも、ピアノの為にもダイエットはあなどれないと思いました。美しい手のフォームで、モテモテ。彼の人生は本当に変わりました。

私も3キロ落としたら、和音が弾きやすくなるかしら?オクターヴが楽になるかしら?と想像しながら、来週から、(今日から、でないところがミソ)ダイエット、頑張ろうと思います。