地震のない都市、ウィーンでも非常事態に備えなければいけない、と思った昨日のブラックアウトの件

ウィーン生活

まあまあ、驚きましたよ。
昨日、夜の10時頃、いきなり電気が全て消えました。「やだ、うちだけ?」と思ってスタジオ外の通りに出てみると、うちの建物、迎えの建物をはじめ、数軒の電気がついていません。幸い、道路の電気はついているのですが、建物の窓の奥は全て真っ暗。

数人が窓から顔を出して、携帯のライトを照らして様子を伺っています。
「おたくも電気ないの?」「うちもよ!なにこれ!」みたいな感じです。

しばらくすると、通りに出ている私に、迎えの建物の上の窓から女性が叫んで教えてくれました。
「うちの娘がネットで見たら、ここの地域は全部停電みたいよ。直るまで最低でも90分かかるらしいわ!」「そうなの?ありがとう!」
知らない人同士でも情報を交換しあって、頼もしいものです。

私は自分のアパートに戻って、蝋燭探し。
タバコも吸わないけれど、なんとかライターを見つけて最低限の明かりは確保しました。友人に電話をかけて話していたので安心できたのですが、なんとこの停電、3時間以上続きました。

20日はうちだけでなく、他の区も停電となったそうです。なんてこった。原因は地下に流れるバガー(なんだか知らんけど)のショートだそうです。

オーストリアはもともと地震のない国なので、日本のような防災の習慣はありません。
寝る前に枕元に綺麗に洋服を畳んで寝る、とか防災ユックがいつもある、なんて言うと、こっちの人はかなりびっくりします。

引っ越しを機に、要らないものはガンガン処理したのですが、やっぱり防災グッズは揃えておこうと思いました。で、なにがあったら良いかをちょっと書き出してみました。

1. 懐中電灯、予備の電池の常備
2. ミネラルウォーターを1グロスくらい買っておく
3. 蝋燭・ライター
4. 携帯・PCのバッテリー確保
5. コンタクトレンズ用の水も買っておく
6. 貴重品はいつでもそのまま持って歩けるように一つにまとめて置く
7. 現金を200ユーロくらいは常時財布に入れておく

そしてやっぱり欠かせないのが、近所の人と知り合っておくことです。
情報交換ができるし、何よりも心強いものです。

しかしね、私は35年ここに住んでいますが、こんな長時間の停電は初めてなような気がします。
幸いなことに、携帯には電波がありますが、Wifiが切れると本当に心細くなります。
もう、ネットが切れたら命綱が切れるようなものです。モバイルバッテリーももっとパワーのあるものが必要だなと思いました。そんなのが必要なことが起きないことを祈りますが、備えあれば憂いなし、ウィーンにお住まいの方、どうぞご一緒に準備してみてください。