ウィーン6区 マリアヒルフ通り近くで起きた強盗傷害事件から考える「安全な暮らし」 

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先日、ウィーンの6区(Mariahilf)Webgasseでショッキングな事件が発生しました。

若い女性が、早朝4時頃に帰宅途中、見知らぬ男にハンドバッグを奪われそうになり、抵抗したところ腹部を刺されるという凶悪な強盗傷害事件です。犯人は現在も逃走中で、警察が目撃情報を求めています。

実はこの被害者の女性は、私の知り合いの知り合い。だから記事に多少の間違えがあるのは聞いているのですが、それは重要ではないので触れません。

こうした事件をニュースで見ることはあっても、身近なところで起きると衝撃が倍増します。ウィーンは基本的に安全な街ですが、だからといって油断は禁物。特に女性の夜間の一人歩きにはリスクが伴います。

今日は、この事件をきっかけに 「ウィーンでの安全な暮らし」 について考えてみたいと思います。

夜遅くの一人歩きに注意

ウィーンは比較的安全ですが、深夜や早朝に人気のない道を一人で歩くのは避けた方が良いでしょう。
特に週末の夜は、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。こういうことは書きたくありませんが、いわゆる難民、もしくは特定の外国人の若者のグループ闘争に巻き込まれる可能性が高くなると思います。

可能ならタクシーや公共交通機関を利用する
→ (私はタクシーの運転手自体が苦手なので利用しませんが、というか、若くもないので飲んで夜中に帰宅、なんてゼロ)ウーバーやタクシーは、数ユーロの出費で安全を確保できます。

人通りの多い道を選ぶ
→ なるべく大通りや明るい道を通りましょう。自宅周辺に人通りがない場合は「走る!」

バッグはしっかり持って早歩き

今回の事件は、ハンドバッグを狙った犯行でした。特に観光客や女性は狙われやすいので、持ち物の管理には気をつけましょう。
バッグ類を前に持つ
→ 後ろにかけると、ひったくりのターゲットになりやすいです。ポシェットやリュック型のバックを後ろにかけて歩くなんて論外です。盗んでください、あげますよ、と言っているようなもの。

身を守るための対策

万が一、危険な状況に遭遇した場合、どのように行動すればいいのでしょうか?

無理に抵抗しない
→ 命が何よりも大切です。強盗に襲われた場合、バッグを渡して逃げるのが最善の選択。
大声を出す
→ 「Feuer!(火事だ!)」と叫ぶと、通行人が助けに来ることが多いと言われていますが、何語でも良いので叫ぶのが良い
防犯アラームを携帯する
→ 小型のアラームはAmazonなどで購入できます。ボタン一つで大音量が鳴るので、犯人を驚かせる効果があります。

警察への通報

事件に遭遇した場合、または目撃した場合は、すぐに警察へ連絡を。
緊急時: 133(オーストリアの警察)
事件の目撃情報提供: +43 1 31310-43800(ウィーン警察 犯罪捜査課)

事件後の対応も重要です。何があったかをできるだけ冷静に伝えるため、簡単なドイツ語フレーズ を覚えておくと役立つでしょう。
例えば:
“Ich wurde überfallen!” (襲われました!)
“Jemand hat meine Tasche gestohlen!” (誰かが私のバッグを盗みました!)

最後に

今回の事件は決して他人事ではありません。
パリやロンドン、ベルリンなどの大都会に比べればウィーンは安全な都市です。
しかしながらそんな時代ももう、終わりに近いですし、日本から来た日本人にとってはどの外国でも油断の出来なし場所です。特に女性は夜間の行動をより慎重に考え、事前の備えを怠らないことが大切です。

また、こうした事件が起きたとき、警察への情報提供は非常に重要です。何か不審なことを目撃した場合は、迷わず通報しましょう。

皆さんも、自分の身を守るための行動を心がけ、安心して生活できるようにしましょう。