ピアノやヴァイオリンの上達に、あたり前田の(昭和ですみません)部分練習 そのやり方と成果

ピアノ塾

ピアノやヴァイオリンの毎日の正しい練習方法としてあげられる事のひとつに「部分練習」があります。これはもう、絶対に大切で、楽器を専門にやっている人ならば、誰でも知っている、実行出来なくても知っている、当たり前の練習方法です。

よく、楽器を始めた子供(大人も)が「早く弾けるようになりたい」という欲望に耐えられず、ダラダラとはじめから終わりまで、つっかえながら弾いている、というのがありますが、これは全く上手くならない見本のような練習方法です。しかもこれは実は「練習」とは呼びません。何かと言うとこれは、「お遊び」です。

私もしばし、変わったものを弾いてみたくなって、軽めのモノの楽譜をダラダラ弾いてみたりするのですが、これは別に、「この曲をすっごく上手く弾けるようになろう!」と思って弾いているのはなく、お遊びでやってるだけなのです。だからちょっとかっこいいバーとかで披露出来るようなレベルには残念ながら、ならないワケです。なりたいともそこまで思っていないので、きちんと練習しない。ただ、遊んでるだけ。

話がずれましたが、何が言いたいかというと、曲のはじめから、つっかえながらタラタラ弾く。間違えたら、はじめっからまた弾く、なんていう、これは練習でもなんでもない、ただのお遊び、上達しない方法だ、と言うことです。

それではどうしたらよいのでしょう?
答えは簡単です。ここで登場するのが「部分練習」。

まずはゆっくりのテンポではじめから弾いてみます。
そこで、テンポをかなり落とさなければ弾けない、もしくはテンポを落としても弾けない箇所、その部分があなたの「癌」。そこだけを取り出して練習するのです。

例えば昨日の生徒ちゃん、簡単なソナチネの3楽章を夏休みの間で、綺麗さっぱり忘れてくれたので、2人ではじめから洗い直しのお仕事をしました。

フレーズのキリの良さそうな3小節くらいを左右別々に練習してから、一緒に弾いてみる。それですらっと弾けないようならば、部分練習です。例えば右手、16分音符の速いフレーズ、「ファレシラソファみれどシラソラシ」がすらっと弾けないならば、一緒に原因を追求します。はじめのファレシ、は421の運指で下降するだけなので別に問題なしOK。どうやら問題は、シラの移動、1の指から5の指に上行するところにありそうです。ならば、シラを1と5の指で何度も弾いて、手に覚えさせてしまうのです。シラシラシラとやらせ、ファレシラ、がすらっと一気に弾ければあとはスケールを下降させるだけなのです。その時の指のくぐりを4の指ですることを頭に叩きいれます。まちがって3の指でやったら、お指がたらなくなりますからね。

そんな感じで、一緒に出来るだけ細かく、弾けない原因を見つけ出し、根性を入れてさらえば、あっというまに遅れを取り戻すことができます。レッスン後には夏休み前の状態に戻すことができました。2人でガッツポーズです。

「夏休みの間、練習をしなかったなんてなんて悪い子なの!来週までにやっておいてね」なんてざっくり指導は、欧州の趣味のレベルの子には通用しません。どうやって練習するかを体験させて、教え込みます。自分でできるようになったら、こっちのものです。

部分練習をしっかりすることは、上達の早道だということです。きちんとした部分練習を積み上げれば、あっというまにピアノが上達するので、騙されたと思ってやってみてください。できるだけ小さな単位で取り出し、ゆっくりのテンポから始め、自分の手・手首・腕・肩などを観察しながら、繰り返し練習すれば、短時間で弾けるようになります。