目次
はじめに
ウィーンは美しい街並みと豊かな文化で多くの日本人に愛される都市ですが、実際に住むとなると文化や生活習慣の違いから、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。この記事では、私自身の経験や周りの日本人が直面した失敗をもとに、ウィーンで失敗しがちなポイントを5つご紹介します。同じ過ちを繰り返さないためのアドバイスも添えていますので、これからウィーンで生活する方にぜひ参考にしていただければと思います。
1. 住居選びでの失敗
ウィーンでは住居を選ぶ際、大家さんとの価値観の違いや契約内容の詳細を見落としてしまうことがあります。特に日本と異なる点は以下の通りです:
– 修理費用の負担:多くの場合、賃貸物件の小さな修理は入居者が負担します。契約前にどの範囲までが自己負担になるか確認しましょう。
– 礼儀の重要性:大家さんとの関係は非常に大切。トラブルがあった場合も、冷静で礼儀正しい対応を心がけることが信頼を築く鍵です。
さらに、ウィーンに限らず、外国では「お客様は神様」という概念はありません。不動産会社や大家さんが日本のように丁寧で迅速に対応してくれると期待するのは大間違いです。日本と違い、契約後のトラブルなどに不動産屋は関与しません。彼らの仕事は物件を紹介するだけだと思って良いでしょう。
交渉やトラブルの際は、自分の意思をしっかりと伝えつつも、相手に敬意を持って接することが重要です。
アドバイス
物件を見る際には、大家さんの性格や価値観が自分に合っているかを確認することが重要です。また、契約書を隅々まで読み、不明点があれば必ず質問してください。自分の権利と責任を理解し、納得のいく条件で契約を結ぶよう心がけましょう。
2. スーパーでのレジ袋問題
ウィーンのスーパーではエコ意識が高く、レジ袋が有料です。日本の感覚で袋をもらえると思っていると、袋代がかさんだり、袋がないまま持ち帰る羽目になります。
アドバイス
買い物の際にはエコバッグを持参する習慣をつけましょう。特に週末はスーパーが閉まるため、事前にまとめ買いを計画しておくと便利です。
3. 日曜・祝日に何も買えない!
ウィーンでは日曜と祝日に多くの店が閉まります。特に引っ越して間もない頃は、この事実を忘れ、日曜に必要なものが手に入らない状況に陥る日本人が少なくありません。
アドバイス
ウィーン中央駅や西駅のスーパーは日曜も営業しているため、緊急時にはここを利用できます。しかし、早朝以外はありえなく混雑するのでご注意を。また、平日のうちに生活必需品を買いそろえておくことが大切です。
4. 公共交通機関の罠
ウィーンの公共交通機関は非常に便利ですが、乗車券の購入を忘れたり、正しいゾーンを把握していなかったりして罰金を取られるケースがよくあります。無賃乗車の罰金は非常に高額です(10,000円以上)。
アドバイス
乗車券を事前に購入し、乗る前に必ず刻印することを忘れないようにしましょう。また、年間パスを購入すればコストを抑えつつ便利に移動できます。アプリをダウンロードしておくこともお勧めします。
5. 外食文化の違いに戸惑う
ウィーンでは、レストランやカフェでの食事に日本とは異なるマナーや文化があります。例えば、注文時に水が有料であることに驚いたり、チップの習慣に戸惑ったりすることがあります。また、忙しい時間帯に長時間席を占領したり、1名だけの予約だと店員に嫌がられることも。。。。
さらに、ウィーンに限らず、外国では「お客様は神様」という概念はゼロだと考えてください。日本のような丁寧で過剰なサービスを期待してしまうと、失望してしまうことがあります。店員も対等な立場で接してくるため、客としても相手に敬意を持つことが大切です。特に日本人のスタッフに対し、日本語が通じる安心感からか、個人的なことをあれこれ聞かないことです。
アドバイス
注文時には水が有料であることを理解し、飲み物を一緒に頼むのが基本です。また、レストランのランクにもよりますが、チップは合計金額の約5~10%を目安に渡すのが一般的です。カフェなどはそんなに金額が多くない場合は切り上げ程度で大丈夫です。
店を出る際には軽く「Danke」や「Auf Wiedersehen」と声をかけると好印象を与えられます。相手の態度に対して冷静さを保ち、必要以上にサービスを求めすぎないよう心がけましょう。
まとめ
ウィーンでの生活には日本とは異なるルールや習慣がたくさんありますが、それらを知り、適応することでより快適な生活が送れるようになります。この記事で紹介した失敗例を参考にして、ウィーンでの生活をスムーズにスタートさせてください!