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オーストリア・ウィーン情報
写真はウィーンのパン屋さん、Der Mannのマロンケーキです。これは私の秋の定番のひとつ。甘いけれど本当に美味しいの。コスパも良いし、かなりおすすめです。
オーストリア新型コロナウイルス状況
ロックダウンの効果でないのはなぜ?
11月3日からオーストリアで第二のロックダウンが始まり、先日は10日間の延長も決定されました。午後8時から午前6時までの外出制限、レストランなどの飲食店も閉鎖となっていますが、その効果はいまひとつ数字となって現れていません。日々の感染者は増大し、死者も集中治療入院患者数も増えています。これはなぜでしょう。不思議に思っている人も多いと思います。もちろんデータの登録遅延等に原因もあると思いますが、この記事を見てちょっと納得できました。
グーグルが発表した移動データによると、第2回目のロックダウンで、「オーストリア国内の人々の移動量」が低下していることが示されました。しかし、3月の最初のロックダウンの時のように劇的な現象ではありません。
つまりは、第1回目のロックダウン時に比べると、今回の第2回目のロックダウンは単純な話、人人はたくさん外にいる、ということです。
携帯電話で収集した匿名移動データにによると(11月8日現在)飲食店やショッピングモール、娯楽施設の利用者数は、コロナ発症以前と比較して67%減少しています。しかし3月、4月の第1回ロックダウンの減少率は最大90%に達していました。
職場でのデータでも同様です。
第1回目のロックダウンでの職場での数値は5割以上の減少を記録していましたが、今回は、ホームワーキングの増加率も応じて低くなっています。
公共交通機関では、人の移動がやや減少し、停留所や駅において45%のマイナスを表示しています。しかし、第1回目のロックダウンでは60%以上減少し、70%を超えたこともあります。
政府はこれ以上感染者数が増加した場合どにのような対策を講じるのでしょうか。
幼稚園・義務学校を閉鎖する事は多くの人が反対しており、これは最後の手段と言われています。商店の閉鎖などを行えば、経済危機がさらに訪れることとなります。人を救えれば経済が死滅し、経済を守ろうとすれば人がコロナに感染する。
クルツ首相は、こコロナ禍が収まるのは、少なくともこれから6ヶ月後、と述べていますが、その後本当に改善するのでしょうか。
オーストリア保健・食品安全機関 (AGES)のダッシュボードより
11月12日現在
https://orf.at/corona/daten/oesterreich
- 感染者数+10,368人
- 死亡者数+37人
- 回復者数+2,930人
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は532件
- 累計確定病例数は182,062人
- 現在の新型コロナウイルス症例数は96,523人
- 入院治療患者数は3,183人(+129)で、集中治療室患者数は536(+41)人
- 総検査数は2,537,179人(+31,571)
- 1,510人が死亡
- 回復者数は84,029人
(11月10日11日比)