ウィーン12月のピアノリサイタル2つとオーストリア第2のロックダウンへの心配

オーストリア・ウィーン情報

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ウィーン12月のコンサート

12月には私の大好きなピアニスト2人がウィーンで演奏します。
ひとりはグリゴリー・ソコロフ。

数年前、彼のリサイタルをコンチェルトハウスで聴いて以来、私はすっかり心を持っていかれました。輝き、まるで手につかめそうな美音のピアニッシモ、軽やかにバウンドしているけれど、なだらかで美しいレガート、そして正確かつ誠実な演奏、生きているピアニストで私の中では断然ベスト、彼以外のピアノリサイタルは行きたくないくらい大好きです。

プログラムはシューマンの4つのフーガop.72、Bunte Blätter op. 99ショパンのポロネーズ。ウィーンコンチェルトハウスの大ホールです。2日と20日に演奏します。

Grigory Sokolov, Klavier
Wiener Konzerthaus - Freitag, 18. Juni 2021, 18:30 Uhr, Großer Saal

とか言いながら、やっぱり行ってしまう、もうひとりのピアニストはキーシンです。
前回は逃してしまったので、今回は真っ先にチケットをゲットしました。こちらはムジークフェライン(ウィーン楽友協会)の大ホール。プログラムはアルバン・ベルクのピアノソナタ、ガーシュインのプレリュード、そしてショパンのノクターン等数曲で楽しめそうなプログラムです。

https://www.musikverein.at/konzert/eventid/43574

何ごともなく、この演奏会に行けることを心から祈ります。
私のまわりでは第2のロックダウンが噂されています。新規感染者数の増加をみると、ロックダウンはあり得ると思いますが、本当に嫌です。経済もさらに悪化し、何よりも演奏家にとってロックダウンは死の時間です。

前回のロックダウンでは「練習してれば良い」と単純に思っていたのですが、いくら練習をしても「数ヶ月コンサートで弾けない」というのは致命的だと実感しました。どうしたら良いんでしょうね。しかし前回のロックダウン前も、今と同じような噂を聞いていたのであり得るかもしれません。憂鬱ですが、ロックダウンになったとしても、出来ることをやるように常に準備していたいと思います。

オーストリア・新型コロナウイルス状況

AGESのダッシュボードより

news.ORF.at
news.ORF.at: Die aktuellsten Nachrichten auf einen Blick - aus Österreich und der ganzen Welt. In Text, Bild und Video.

新しいダッシュボードが火曜日に保健省から引継がれました。それに伴い、約2,000人の患者がまだ新制度に登録されていなかった為、現在の感染者数が飛躍的に増えていました。

  • オーストリアの累計確定病例数は54,685人(10月10日14時現在)
  • 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は78件
  • 入院治療患者数は509人、集中治療室患者数は99人
  • 現在の患者数は13,177人
  • 合計858人が死亡しています

(ORF.atは常に疫学報告システム(EMS)の数値を元に報告しています)