オーストリア全土、来週の月曜日からロックダウン。ワクチン接種者も非ワクチン接種者もみんな一緒にロックダウン!!!

オーストリア・ウィーン情報

まったくね、Twitterでもぼやきましたが、ワクチン接種者も誰もかれも、オーストリア全土、みんな、全部、ロックダウンです。本当にうんざり。しかし、数字を見るとそう言ってもいられません。ブログを始めた当時は、ピアノやヴァイオリンの事を書こうと思っていたのですが、コロナがやってきて、私のブログは知らない間に、バリバリのコロナブログに。。。。そのおかげで、近日のコロナ状態のひどさを手に取ってみることができます。去年の今日の記録はこちら

去年の今日、11月18日の感染者数は7,766人。2021年、今日の新感染者数は15,809人。
去年の今日、住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は525件、そして今年の今日の発生数は1,049.91件です。
この比較した数値を見るとゾッとしますが、去年の今日と何が違うのでしょう?それは、ワクチンが普及して、ワクチン接種者がオーストリアの65%だけですが、存在する、ということです。

ワクチン接種者ももちろん感染しますが、重症になる例は稀です。多くの集中治療室を必要とする重症患者は非ワクチン接種者です。政府は来年2月からワクチン接種を義務にする方向のようですが、この決断は難しいとはいえ、もっと早く決断していれば、と思わずにはいられません。

ワクチンを接種した人たちは安心して行動範囲を広げる→感染しやすい非ワクチン接種者の周りに感染者が増えて感染しやすくなる→感染する。この悪循環が回り回って、とんでもない数字を生み出しているのです。
被害を受けて気の毒なのが、癌などの重篤な患者さんたちです。コロナで集中治療室がいっぱいになり、手術の日程が延期され、いつ手術を受けられるかわからない、そんな状態なのです。

来週の月曜日から、ロックダウンが始まりますが、日曜日までのレストラン・バーの予約はいっぱいだそうです。
しかしみなさん、忘れてはいけません。去年のロックダウンの前日、みんながレストランで楽しむところに例のテロ事件は起きたのです。日曜日は街中に出ずに、おとなしくしていましょう。

今日はコロナ以外のことを書こうと思ったのですが、レッスンも中断になるし、結局コロナの話になっちゃいました。

それでもピアノのことをちょっと書いてみると、今日、レッスンした大学生男子は、ピアノのレッスンの前にボクシング(すごいよね、ボクシングにピアノだよ)のトレーニングに行ってきたそうですが、「ボクシングのトレーニングはロックダウンでできなくなるけれど、ピアノはうちにあるからいつでも弾ける。最高に幸せ〜」と言っていました。そうそう、うちで出来るんですから沢山練習しましょう〜。