「先生、うちの子、ピアノ、全然練習しないんですっ!なんとか言ってやってください!!!」

ピアノとヴァイオリン

熱心な親御さん、特に日本人の親御さんが、絶対にいう言葉の定番が今日のテーマです。

私もヴァイオリンではありますが、娘の先生に口が酸っぱくなるほど、本当にもう、何万回も言った言葉です。しうかしまあ、これは個人差があって、本気組にとっては、1時間練習しても「全然しない!」になっちゃうし、全くの趣味なら、「本当に、誓って、ピアノの蓋にも触ってもおりません」となるのですが。

私の個人的な意見で、私の生徒たちに関してですが、趣味であれば、別におうちでガンガン練習しなくて良いです。きちんと生徒が食いつくようなレッスンをして、子供が「わ〜、この曲すごくかっこいい!」とか「面白い!」と思えば、自然にうちで弾いてくれるので、こっちも努力、努力です。

別に1日に1時間とか練習してくれなくて、私は全然構わないのです。なぜかというと、うちに通うだけである程度弾けるようになる事は、経験からわかっているからです。焦る必要はない。楽しく一生ピアノをやっていただければ、それで私も生徒も満足なのです。

練習しろと何回も親御さんに言われ、レッスンに行っても先生に「練習しなさい」といわれると、やっぱりやる気が出る前に嫌になる、という心理もある様なので、私はそういう主義でやっています。

が、しかし、音大に行きたい!とかピアノやヴァイオリンを仕事にしたい!という場合は全然話が違います。
どんな年齢の子供でも、1日に数時間練習するべきですし、それをコンスタントに続けなければいけません。楽しいだなんだなんて、プロになろうと思ったら、そんな甘い話ではないのです。楽しくない時だってあるし、好きでない曲もやらなければいけない。これが仕事にする、ということなんですね。

だから、趣味で楽器を習う場合、ある程度はおうちで練習するべきですが、あまりにも「練習しろ」といわれ続け、結局ピアノが大嫌になっちゃってやめちゃった、という例もたくさんあると思います。

子供が自分からある程度練習して、楽しんでレッスンに通うのであれば、放っていても先生がちゃんとしていれば大丈夫、と私は思います。なので親御さん、あたたかく見守ってあげてください。