人を嫌な気持ちにさせる人への対処法 掘り下げて聞いてその場で解決させる

音楽留学のために

音楽を学んでいると、特に感じることがあります。勝手にライバル意識を持ったり、意地悪をしたり、嫌味を言ってくる人が残念ながら一定数いるということです。しかも、それが学生同士だけでなく、同じ門下の親御さんだったりすることもあります。

例えば、自分の子どもがうまくいかない理由を、他の生徒やその親のせいにする人。

「○○ちゃんのせいで、うちの息子のレッスンの数が減った」とか、「コンクールに出してもらえないのよ」などと言いがかりをつけてくる場合もあります。

はっきり言って、教師にも好みというものがあります。
相性が良く、特に真面目に取り組む生徒に対して好感を持つのは自然なことです。しかし、不満を抱える親の中には、自分の子どもが本当に真面目に取り組んでいるのかを冷静に判断できていない場合もあります。

愚痴ばかり聞かされるのもストレスですが、さらに厄介なのは、矛先が自分に向けられるケースです。その際、相手の言い方がいやらしく、まるで「自分は何か知っている」というような態度で匂わせてくるのです。

例えば、
「ああ、そういえば…先生、不満そうだったな(あなたのせいで)…」
といった調子です。

こういう時、多くの人は「ふーん」と流して話題を変えるかもしれません。しかし、その後家に帰ってからモヤモヤしたり、「どうして言い返さなかったんだろう」と悔やむことも少なくありません。

おすすめの対処法

まず、相手の言葉を掘り下げてみましょう。

「え?それってどういう意味?はっきり教えて?いつ、誰から、何を聞いたの?」

このように聞くことで、相手が言った内容の根拠を確認します。実際には、根拠のない作り話であることがほとんどです。そして次にこう言います。
「なぜそれを私に言うの?それを聞いたら私がどう感じるか、考えなかったの?」

基本的に、「○○さんがあなたのことを悪く言っていたよ」と告げてくる人は、登場人物の中で最も悪い人の場合が多いです。

「言わないでって言われたの」とか「これは誰からだって言えないわ」とやられた場合。最悪ですね。悪意丸出し。
その場合はもう、自分に嫌な気分を残さないためにも、
「そんな役に立たない情報をどうして私にわざわざいうの?私に嫌な気持ちを与えるのがあなたの目的なら成功だと思うけれど、私はあなたを軽蔑するわ」くらいは言えるかも。

もう一つのパターンとして、相手の答えがあやふやで、「いつ、誰に、どこで聞いたのか」すら明確でない場合があります。例えば、「誰々さんの知り合いの誰々さんが言ってたよ」といった、信憑性が全くない場合です。

その時は、次のように伝えます。
「あなたの言っていることに、全く真実が見えないわ。それを私に伝えて、どうしたいの?私はあなたにできることは何もないわ。」

こう冷静に対応すればいいのです。そしてそういう相手とは本当に大きく距離を置きましょう。同門の場合は、挨拶以外はしない(挨拶をしないのは反対です。向こうが無視しても大きな声で挨拶してやりましょう)

私の経験から

若い頃、私も何も言い返せず、モヤモヤしたまま1日を無駄にしてしまったことがよくありました。しかし、年齢を重ねた今は違います。嫌な相手を自分の周りに置かないよう心がけていますが、どうしても避けられない状況にいる時もあります。そんな時、この対処法が役立ちます。

最後に

ここでお伝えしているのは、喧嘩を推奨しているわけではありません。誰も、あなたの気持ちを台無しにする権利はないのです。「言い返さないことが美徳」と考える方もいますが、すぐに嫌なことを忘れられる性格でない限り、この方法をぜひ試してみてください。