言葉に出さなければ絶対に伝わらないのよ、というあたりまえのお話

ピアノとヴァイオリン

人生におけるトラブルの原因は第一位は「お金」そしてその次は「人間関係」だとどこかで聞いた覚えがありますが、本当にそうだと思います。

「お金」に関しても、コミュ力がかなり関係していると思うので、ということはやはり大切な事は人間関係なのでしょう。

この「人間関係」がうまくいかないのは何故か?それは自分の思っていることが相手に伝わらないからです。

日本でありがちなのが、相手が自分の期待しなかった行動をとった時「こんなの当たり前じゃないの?なんでそんなことするのよ(言うのよ)」と言うアレです。

レッスンで例に挙げれば「なんで月終わりにお月謝持ってくるのよ!前払いなんて常識でしょう?」みたいな感じです。

ピアノの先生にしてみれば常識でも、普通の人間にしてみれば「サービスを受けてから支払うのが常識」と思っている親御さんだっています。

解決方法は簡単。
「言えば良い」のです。
日本のお教室はどこもしっかりしているので、規定書などがあると思いますが、その場合でも守ってくれない場合は「伝える」それでも守ってくれないのであれば、「さようなら」で良いのです。

こちらでは規定などを作らない場合もあるのでアルアルのトラブルですが、トラブルというまでのこともありません。だって、そこに口があるんだから、声を出して言えば良いのです。

大昔の話ですが、あるお金持ちのお嬢さん、毎回レッスン料を「忘れて」来ました。

当時私も若かったし「お金の催促をするなんて下品っぽくてやだな」とカッコつけていたので、相手は調子に乗り、4週間後にまとめて支払い、なんてことがザラにありました。

知人に愚痴ったところ「バカみたい、金利稼がれてるのと一緒よ。はっきり言いなさい」とのこと。

勇気を出して、お母さんに電話をし、

「レッスン料は毎回頂くことになっています。次回、溜まった分を持ってこなかった場合は、お嬢さんのレッスンしませんのでよろしく」と言ったところ、

「あーら、ごめんなさい。キャッシュを下ろすのがめんどくさくて忘れちゃってたのよ」と普通の様子。ある一定の金持ちのアルアル、「私はそんなはした金、いつもらっても同じだから、他の人もきっとそうよ。いつ払ってもおんなじ」そういう考えがある残念な人もいます。

でも次回からはきちんと持ってくるようになったので、「なーんだ、はじめっからきちんと言えば良かった」ということでした。

これは一例ですが、こんなことはザラにあります。

今度は言ってもダメな例だけれど、死ぬほどだらしのない同僚が居たとするお話。

何度言っても、指示した事をやってくれない。
例えばそれは発狂するほど小さなことで、「開けたら閉めろや!」レベルですが、出来ない(てかやる気がない)

そう言う時は「この人は、これが出来ない生物なんだ」と諦め、自分でフォローできるところはしてしまう。だってそっちの方がストレスがたまらないからです。

それでも一緒に働くのが嫌な場合は、そうしないで良いように持っていく、など解決方法はあるものです。

このような生物は稀ですが、普通の場合は口頭で伝えたら解決するものです。

そして、モノには言いようというものがあって、あくまで笑顔で親切に丁寧に伝えるように心かける。

そうしたら大抵はうまくいくと思います。

「わかってくれよ」「当たり前だろうが」と言う気持ちは重々わかるのですが、この世にはいろんな種類の人間がいるので、違う思考回路を持った人と接するときは、しょうがないのです。

口に出して伝えましょう。