ウィーンも進化したなあというお話 役所に住民登録に行ったのですが、超親切でどびっくり

ウィーン生活

ウィーンではお引越しをしたら3日間以内に住民登録をしなければいけない、という決まりがあります。各区にある役所、どこでも良いのですが、そこに行って手続きをします。私も今回早速行ってきました。で、感想。

もうね、ありえないレベルでフレンドリーで驚きました。

私の引っ越してきた約35年前とは全く違います。当時の役人は例外なく(冗談抜きで)不親切でぶっきらぼう、時には攻撃的で無慈悲で最低、がデフォルトでした。

まあね、わかりますよ。ドイツ語も英語もできない変な外人が偉そーな態度で接してきたりするのですから、ストレスも溜まるでしょう。しかし「コピーを持ってこいって言ったでしょう!なんでわかんないのよ!!!」と怒鳴りつけて中年の外人男性を追い出したり、「この書類、ハイ、全部間違いねっ!」と言い、その場でビリビリ破り捨てるような、恐ろしい、こわーい女性役人を目にしてきましたので、こういうもんだ、とも思っていたものです。

しかし今は違います。
私が訪れたのは1区の役所ですが、マクドナルドとは言わないまでも「ハーイ、お手伝いできますか?」みたいな笑顔で話しかけてくれます。ちょうど順番表を出す機械が故障していたのですが、女性が行ったり来たりして、「はい、あなたの番ですよ」みたいに笑顔で誘導してくれる。

いざ、係の人の席につくと、これまた超感じの良い男性。
「ごめんなさいね、もう少し早く来るべきだったのだけれど、家主がザルツブルクに住んでいて、郵便がうまくいかなくてサインが届かなかったの」というと、「とんでもない、全然大丈夫ですよ!気になさらないで」という。

「ああ、あなたはもう何年も前のアパートに住んでいたんですね。データーがすごく古いです。今日やっとアップデートできますね」「当時はまだ数枚重ねのカーボン紙だったんですよ、時代は流れましたよねえ」なんてスモークトークまでしちゃう。

昔なら、女性係員が苦虫を噛み潰したような顔をして接し、何か関係ない話でもしようものなら「知らないわ!!!」とぶった斬られました。真面目に。冗談抜きで。

別件があったので、他の部署にも行きましたが、全員、例外なくフレンドリー。非常に暖かい気持ちで役所を後にしました。いやあ、本当に35年経つと変わるもんだわ。当時は特に滞在関係は警察が所轄だったので、なおさら怖い思いをしたものです。

ついでに書きますが、滞在ビザ関係ですが、返事が来ない場合は電話かメールを絶対にするべきです。何もしないで待つのはアウト。ここはオーストリア、待っていても期待していることは降りてきません。私は、昔から永久滞在許可を持っているのでカードだけの更新ですが、その受け取りの知らせが来なかったときも、メールを書いたら一発で、「もうできているので明日の9時に取りに来てください」という返信がきました。

学生だったり、きちんと職があったり、簡単な正当な滞在であればなんの問題もありません。

いやあ、本当に変わった変わった。良いことです。