テロなどでの緊急時での対処法 あなたはとっさに身を守ることができますか?

ウィーン生活

先日の許せない、とても悲しい出来事が世界を震撼させました。
オーストリアのニュースでも報道されました。あの平和な日本で、あのようなことが起きるなんて、深い悲しみに包まれた数日です。心からご冥福をお祈りいたします。

さて、Twitterなどでは、銃声を聞いて誰も地面に伏す様子がない、隠れようとも逃げようともしない、なんて無防備なんだという意見をたくさん読みました。

しかしこれはもう、無理のないことだと思います。だって、日本は平和な国なのですから。大昔、某国でテロが起きて多くの観光客が標的になった時、日本人グループだけは即逃げる、などの行動が取れず、被害者の数が多かったなどと聞いています。私だって、日本では学校での防災訓練しかやったことがありません。そんなことに対して訓練など受けたこともないし、準備も何もあったものではないのです。

ついこの間のように思える、ウィーンでのテロ事件を思い出します。

後のテレビのインタヴューで、ある男性が述べていました。犯人の銃声が響くレストランで、多くの人は伏せる、逃げる、などの行動を起こしたのですが、彼の奥さんだけはショックのあまり呆然とその場に棒のように立ち止まり、動くこともできなかったそうです。必死で彼女を押し倒し、地面に伏せさせたようですが、心臓が止まる思いだったと語っていたのが印象的です。

恐ろしい集団によるテロ行為、この時は真剣に、どんなに素晴らしい教授がいようとも、娘を留学させるものかと本気で思ったものです(その後、すぐにコロナ禍突入なんですが)

で、何が言いたいかというと、出来ることなんて限られているとは言うものの、もしもの時に備えて、「ここで○○が起きたら、こうしよう!」と考える事を習慣にしよう、という提案です。

私は数年のテロ以来、どこに行っても、「ここから逃げる」をチェックする癖がついています。ホテルに行っても真っ先にチェックするのは非常口だし、この窓から飛び降りるときは、マットレスをまず投げて、とか妄想します。「ザ・ファブル」という最高に面白い漫画があるのですが、この主人公のように、「もしも」の時の行動をあらかじめ計画立てる習慣をつけると、いつか役に立つかもしれません。

まあ、そんな時が来ないことが一番なんですが。。。。