世界中のパワハラ・セクハラ・クラシック音楽の世界(音楽大学)も変わりました。生徒に触れずに指導すること

ピアノとヴァイオリン

昭和時代は、音楽大学や楽器のお稽古だけでなく、日本中にパワハラ・セクハラが蔓延していました。たとえば会社の飲み会で、女性が男性にお酌をするのは普通、しないと怒られる、なんて、当たり前の話でした。

信じられない話ですが、女子社員にふれたりしても許される時代でした。

クラシック関係でも、レッスン中にぶたれる、ピアノの蓋をバン!と閉められる(弾いてる時に)なんて、普通のお話でした。

しかし、今はそうは行かないようです。

某インターナショナル・スクールに勤務する友人は、何があっても生徒に触れないようにしているそうです。だって、変な誤解をされたら、職を失う程の危険があるからだそうです。

今は亡くなったピアノの恩師が私に言っていました。彼はレッスン中に弾いている学生の肩を叩いたり、揺らしたりする事をよくやっていたのですが、イギリスのマスタークラスで主催者から、

「教授、ダメです、完璧アウトです!絶対に学生の背中を打たないでください!」と言われたそうですが、

「ぶってなんかいるものか!これは肩揉みだ、マッサージだ」と叫び、主催者は真っ青になって「そんなの、もっとダメです〜!!!」と叫ばれたと言ってましたが、そんな感じです。

しかしここで思うのが、うちののケース。

以前書きましたが、子供時代弓の持ち方を徹底的に治すため、ウクライナ人の教授は1ヶ月、週に2・3回のレッスン、娘の右手を持ちっぱなしで指導し、それは素晴らしいボウイングになったのですが、それも「ダメだ」ということになるのでしょう。

でも、このような例がセクハラになるわけもなく、よってどの時代になっても「本気組」はブレずにこの行為を繰り返すのですが、それ以外の普通のお稽古とは、もっとレベルが開いてしまう、ということになります。

子供のピアノのお稽古も同じです。手の形や手首や腕の脱力、触らずに指導するのはかなり難しいです。

うちは大教室ではなく、全親御さんとも長年の付き合い、ほぼ100%親同伴のレッスンなので、必要に応じては接触することもあるので、困っていることはないのですが、レッスン中の接触は本当にケースバイケースだなあと思います。

なにごともお互い理解しあった上でのコミュニケーションが肝心ですね。