楽しいザルツブルクでのサマーアカデミーもあっという間に終わりウィーンに帰宅しました。2022年のウェブサイトはこちら。
今回、コロナを乗り越え(?)久々に開催されたわけですが、振り返ってみたいと思います。来年はまたガラッと変わるような話も聞きましたが、2022年はこんな感じでしたよ、というご報告です(あくまで私の目から見た感想)
まずはコロナ対策。
ザルツブルクはウィーンと違って、交通機関でのマスク義務などがなくなっています。
「もう、コロナはないね」のテイで全てが機能している感じですが、モーツァルテウム校舎内ではマスク義務を定めていました。
もちろん、どのクラスでも教授も、多くの学生達もマスクを着用していないのですが、たまにスタッフがチェックに来て「マスクを着用してください」という。
教授も伴奏ピアニストも「なんで、コンサートではマスクしなくていいのに、この暑い教室内でしないといけないわけ?」と一応は抵抗してみるのですが、
「これを伝えるのが私達の仕事なんです」と小さくなる若いスタッフ。「まあ、しょうがないよね」、という感じでその場ではマスクを着用して、スタッフが出て行ったらはずす、みたいな繰り返しでした。
ただ、この時点ではまだ日本からの学生さん達は、コロナ陽性では帰国できないので、かなり用心していました。帰れなくなったらたいへんですから。
一方、オーストリアはコロナ陽性でも、重症で症状がなければ、マスク付きで外出も、出勤もOKなので、温度差はかなりあります。
以前にも書きましたが、通常の参加者の多くはアジア人ですが、今年は流石に少なかった。それでも「留学を!」と熱望する人達は参加していました。
ある中国人の14歳のお嬢ちゃんは、ご家族全員で来ていました。
親御さんは熱心で、同じく参加する学生やその親達からいろいろな情報収集に大忙しです。
私がウィーンから来ているといえば、「ウィーンのどの教授がどんな評判?」とか、ジュリアードに通う学生の親御さんには「フレップのレベルは?」などなど。
しかしこれは本当に大切なことで、こうやって知り合うことによって、沢山のナマの声を聞くことができるのです。今はネット社会ですが、実際に会って話を聞くのと、「どんな人が、何を言っているか」というのが見える、という情報も大切です。なので留学を希望する人は、マスタークラス人参加すると有益だとおもいます。
さてさて、他にも色々ありましたが、また思いついたら書いていきたいと思います。