回り道なく上達するコツを、短めに書いていきたいと思います。
日本在の本気組の親御さんから、とにかく日本では周りの目が恐ろしくてしょうがない、というお話を聞きました。「何時間練習するの?」「今やってる曲は何?」「次はどのコンクールに出るの?」「先生はどなた?変わる予定はある?」ヴァイオリンだったら、「その楽器はおいくら?」
日本に限らず、東洋はそうなんだろうなー、大変だなー、と思います。
こちらでもこの傾向はありますが、枠を守っている親御さんばかりなので、いつも丁寧で優しい日本人、本気になると豹変するのかしらと思ったりします。
何が言いたいかというと、「他人を気にしないこと」です。
そんな暇あったら、練習する方がいいです。それと親御さんが「誰々はね、〇〇コンクールに出るんだって、あなたも負けないで頑張って!」なんて話を持ってきても、無視することです。そして親も他人の噂をいちいち子供に言わない方がよろしい。ムスメが言っていました。親は悪気がなくても、こんな嫌な事はないそうで(ハイハイ、すみませんでした)
さて、音大生や音高生になったら尚更、人の目を気にしない事です。
なぜなら、他人が思っているほど(先の『他人の親』は違うかもしれないけれど)あなたのことなんて気にして無いからです。気にする人もいるかもしれないけれど、そういう人は人生の時間を、他人の行動ばかり探って無駄にしているので、気の毒にねえ、と思って黙殺する、離れる、のがベストです。
ムスメはウィーンの他にもマドリードの音大に所属していますが、こちらはガリガリのソリスト志望の集まりでレベルもかなり高いです。
彼女曰く、「マドリードの音大の練習室で練習すると、それはもうみんながすごい勢いでさらってるから焦っちゃって、力が入っちゃうよ」だそうですが、それも無駄なこと。
バリバリさらって腕や手を壊したらもともこもないし、何より、きちんと練習できていないことになります。
「インスタにこれを載せたけど、どう思われるかしら?」とか感じた時は、自分が誰のインスタを見て、覚えているものがあるか考えてみるといいです。きっと何ひとつ思い出すようなものはないと思います。
自意識過剰も無駄なことです。
ムスメと同門でかなり活躍しているヴァイオリニストに言わせると、
「他人は野菜」
だそうです。あくまでマイペースも上達のコツのひとつです。