目次
オーストリア 外出制限措置から30日目
早いもので外出制限措置から30日が経ちました。正確にいうと、復活祭の月曜日までは第一期、今日からは新型コロナウイルスの外出制限措置は多少暖和されて第二期に入りました。今日はその1日目です。第二期の終わりは4月30日か、5月中旬でしょうか?
400m2以下の商店の再開
今日からは多くの小売店が店を再開します。大きな家具店チェーンなどはいぜん閉店のままですが、日曜大工用品を調達できるような大きなチェーンは例外的に開いています。
マスク着用、人との距離を1メートル以上保つことは厳しくさだめられていて、これは数ヶ月続くことになりそうです。しかしマスクに慣れた日本人の私たちには別に大変なことではありません。かえって他の人もマスクをしてくれることは大いに歓迎です。
ウィーン国立音楽大学のようす
ウィーン大学をはじめとする大学機関はまだ再開されません。しかしながら音大の副科の授業についてはいくつか音大のオンライン学習が提供されています。楽器のレッスンは、教授によってはオンラインを提供しています。ある教授はあらかじめ生徒に録画をメールやアプリで送らさせ、それを電話やフェイスタイムで指導したり、それぞれ工夫しているようです。娘のリザ・マリアは先週もドーラとオンラインレッスンをしました。
オンライン・レッスン
娘の場合は慣れてきて良い感じです。しかしオンラインレッスンがスムーズに行く為には、以下の点が大切だと思いました。
双方にともに出来れば最新のデバイスを持っている事が大切
私がオンラインレッスンをしようと思っても、親御さんが古いiPhoneやアンドロイドしか持っていない場合はちょっと無理。時間差がありすぎたり、固まって切れたり、こうなったらレッスンになりません。娘の場合は去年、古いiPhoneが壊れて新しいものを購入したのでラッキーでした。
楽器のレッスンに限らず、これからの時代、使えるデバイス(PCやタブレット、携帯)を持つことは学生にとってとても重要になってきます。政府からこの補助金が普通に多く出るようになればいいなと心から思います。だって、家にまともなPCがない子供達はこのコロナ危機でかなりの遅れを取ります。不公平が大きく広がってきてしまします。
オンラインだと途中で何かが起きて中断しても「あ、じゃあ夜の7時、その時に違う曲聴くね」というふうになるので良いです。普通のレッスンだと、そのまま1時間待ったりすることもあるので😅
コレペティの先生達
コレペティ(ピアノ)の先生は学生に会って指導することができないので、録音したものをメールで学生に送ってあげる先生もいます。これだとカラオケで練習することができるので学生さん達も助かると思います。それが不可能な先生は、来学期に今学期の分を補充してレッスンなさる方もいらっしゃいます。
人前で演奏ができないと言う事
いずれにせよ、6月末まで全てのイベントは禁止になっているので、当然ながらコンサートも行えません。1ゼメスタ丸々人前で演奏が何年ぶりかと思います。普段は音楽大学でのクラスコンサートは少なくとも2月に1回、それ以外にも自主的なコンサートに出ているので1ゼメスタ丸々人前で演奏が何年ぶりかと思います。コロナで仕方がないこととは言えども、これは演奏家になろうとする学生達には致命的なことです。許される時が来たらホームコンサートを沢山やっていこうと思います。学生のみなさん、またうちに来て弾いてくださいね😊