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オーストリア・ウィーン アフターコロナ情報
写真はベートーベンの遺書の家でのコンサートの様子。ウィーン国立音楽大学ASAGカルテット。左端が娘。
やっと芸術家に補助金が!
何週間も経った後、初めて芸術家に対する新型コロナウイルスの補助金が具体化されました。受給資格のあるのはきちんと社会保険を納めている自営の芸術家にかぎります。支払いは月額1,000ユーロ、6ヶ月間支給されます。芸術家の数は約1万5千人です。法的な手続きにまだ時間がかかる為、申し込みは7月からとなります。
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オーストリア、ファン・デア・ベレン大統領のTwitter
先日お知らせしたように、オーストリアのファン・デア・ベレン大統領は規制暖和以来初めてレストランを訪れ、11時の制限時間を超過してしまい、それを警備の警察官に見つかってしまった事件(?)がありました。
上の記事に、大統領のツィッターが出ていたのでご紹介します。
『私は規制緩和後、はじめて友人2人と妻と食事に出かけました。たくさんお喋りをして、時間を忘れてしまいました。本当にごめんなさい。間違えをしてしまいました。もし、レストランに罰金が課されるようなことがあれば、私が払います。』
かわいい、なんて言ったらとても失礼ですが、素直に非を認める、なんて真っ直ぐな大統領なのでしょうか?お咎めはどうやら、無いようです。野党、特に自由党は鬼の首を取ったように喜んでいるようですが、それよりも自分達の今後を心配したら良いのでは?と思います。自由党といえば、ではないですが次の話題。
オーストリア、反ユダヤ勢力が増加
5月27日ORFのウェブサイトからの記事です。
2019年の反ユダヤ勢力の数は2年前比で9.5%、5年前に比べると2倍に増加したそうです。43%は誹謗中傷、38%は落書き、インターネットなどの投稿、その他14%は墓地荒らし等の物質破損攻撃です。しかし半数は政治的な行動でこちらは深刻な問題となっています。IKG(イスラエル協会)のドイチュ代表がAPAに伝えたところによると、この傾向は欧州全体に見られるそうです。差別をなくすことはユダヤ人に与えられた課題ではなく、これは社会全体の責任だと述べています。コロナも反ユダヤ勢力の増加の原因になっているとも述べています。
私は日本にいた時はユダヤ人の友人も知人もいませんでしたので、ナチとか反ユダヤといってもあまりわかっていなかったと思います。しかし友人や生徒、多くのユダヤ人を知る今、この問題は実に深刻で、私がもしユダヤ人だったらどんな気持ちでこういう記事を見るのだろうと思うと心が痛みます。
ウィーン国立音楽大学
室内楽やコレペティの先生方との合わせのレッスンが可能になっています。やっと、です。娘のリザ・マリアも連日で室内楽のプローベ、今日はピアノの先生との合わせで出かけました。復帰できて本当によかったです。