ピアノのレッスン、マスクなしでお互いの顔が見える、ということのありがたさ。

ピアノとヴァイオリン

*今日のウィーン、フォルクスガルテン。お天気が良くて、たくさん人が緑とお花を楽しんでいました。平和です。*
コロナ禍にうちの生徒さんになってくれた生徒さんが、夏のバカンスの前にレッスンにきました。この方は大人の生徒さんで、仕事が忙しく、その合間を縫っての久々のご登場。

ピンポン!とベルがなってドアを開けると、マスクをしようとする彼女。

ああっ、とお互いに見つめ合い、ほぼ同時に、

「ワクチン2回目終わったわよね。。。?!」「ええ!」

「週に3回のPCR陰性テスト受けてます?」「もちろん!今日の分もあるわ!」

「ということは。。。。。。」
声を合わせて、

「貴女が良ければ、マスクなしでレッスンしましょう〜〜〜」

お互いに大笑いしたのですが、なんと、マスクなしで顔を見るのはお互い、この日が初めてでした。コロナ禍になってからのレッスン、初対面の時からずっとマスク(しかもこちらは大きな医療用のFFP2マスク!)をつけてでのレッスンだったので、嘘のような話ですが、数ヶ月経って、初めてお互いの「素顔」を見たのです。

改めて、「どうぞよろしく〜」と挨拶をしあったのですが、素晴らしい進歩です。ありがとう、ウィーン市、無料のワクチン、無料のPCRテスト!!!

もちろん、ワクチンを受けたとしても新型コロナウィルスに感染することは可能です。ワクチンは「コロナにかかっても重症化や長期化を防げる」というだけです。
PCRテストも、テストは3日間有効とはいえ、テスト後感染することも可能なので、あとはお互いの信頼度にかかってきます。

年がら年中、夜のパーティに出かけるような家族がいない、感染元に出入りするような人ではない、ということで信用するしかありません。

しかしこのク○暑い夏、クーラーのない自宅で(多くのウィーンの普通のアパートにクーラーはありません。多くのお店にはついてますが!)マスクしてのレッスンはかなりきついはずです。デルタ株は怖いですが、距離を保って、レッスンするしかありません。

それにしても顔が見えるというのはなんと素敵なことでしょうか?
この調子で、親御さんが希望する場合は、マスクなしのレッスンをしているのですが、子供達の笑顔は断然違います。やっぱり、初めからマスクで顔が隠れた先生、っていうのは嫌なものなのでしょう。

秋になって、感染者は増えると言われていますが、このまま、ワクチンと検査で乗り切りたいものです。