楽譜にドレミを書かなくても、きちんと楽譜が読めるようにするのは、あらまあ簡単、の件

ピアノとヴァイオリン

*むこうかわに見えるのはカールス教会。空が綺麗でした*

昨日の続きです。楽譜と鍵盤の位置を教え込む訓練の方法、うちの場合、です。
他にも色々な手段で頑張っていらっしゃる先生もいらっしゃると思います。これはあくまでも私の一例です。

前述したように、私はぬいぐるみやシール、可愛いキャラクターやピアノに関係のないものは一切使いません。なぜかというと、お金がかかるからです(そこ!?笑)そして、何より、必要がなかったからです。「ド」を教えるのに、いちいちドーナツを用意していたらキリがありません。(そんな人いないか)

さて、まず、初心者が来たとします。
この場合、子供でも大人でも関係ありません。大切なのは、協力的に、一緒にやってくれることです。大人でも、「そんな子供みたいな方法、いや」(その子供みたいな、もできないくせに)という人や、子供で「やりたくない」という子は、そこで、ハイさようならです。でも今まで、そういう人は一人もいませんでした。

「ドレミファソラシド」という名前を知っている人に対してでも、はじめは「ド・レ・ミ」の3音だけから始めます。

使う指は2の指だけ。あらかじめ教えた綺麗な正しい打鍵(これはここでは長くなるので省略)で弾かせます。「ド」の位置のおしえかたはスタンダードな、「黒鍵2個の左横」ってやつですが、この説明も省略します。

私が「ド」と言ったら、生徒が「ド」を弾きます。2の指で、きちんとポーンと弾かせます。次は当たり前ですが「レ」、その次は「ミ」です。これはもう、どんな○鹿でも出来ます。

次はランダムに、「ド」、次は「ミ」、次はまた「ド」みたいに私が言った音を弾かせます。子供の場合は、出来た度にかなり大袈裟に褒めちぎります。
そしてそれを、だんだん、だんだん、早くしていくのです。

「ミ」と言われた時に、「ド・レ・ミ」と数える時間を与えてはいけません。瞬間的に反射的にパッとできるまで繰り返します。こんなん、本当にあっという間に出来ます。

次は楽譜に「ドレミ」を書いて、指をさして、「これ弾いて!」「次はこれ!」という風にやっていきます。これも超ゆっくりから、だんだん超特急にしていきます。
いきなり難しくしないこと。生徒の反応を見て、徐々に早くしていきます。

今度は逆に、生徒に先生役をやってもらいます。
生徒が言った音を私が弾く、生徒が楽譜のドレミのうちから指した音を私が弾く、と役目を変えます。これは子供が大好きなやつです。わざと失敗する寸劇もサービスオプションで導入したりします。子供が笑う、楽しいと覚えるの好循環。

これで初めのレッスンでドレミは完璧になります。中央のドからのドレミを音符で読める。

大切なのは、これ以上やらないことです。初日にファソラシドをやっちゃうと、生徒に「ドからかぞえる」という悪習がついてしまうのです。

私は自作の楽譜があるので、それを徹底的にどんどん弾かせていきます。「ド」と「レ」だけのもの、「ドレミ」だけのもの。「ドレミファ」だけのもの。
色々できあいの教本を探したのですが、どれもなんか使いにくくて、自作が一番だと思ったので、それを使っています。簡単なので、みなさんも自分で作ってみてください。リズムは4分音符と2分音符の組み合わせの4/4拍子か3/4拍子止まりにしておきます。
生徒にはコピーを毎回あげます。

それが出来たら次は「ファ」と「ソ」です。ここら辺になると、特に大人は「ドレミファ」と数えちゃうので、数えるのは絶対にNG、場所だけで視覚的に覚えてもらいます。
楽譜はドから数えるからめんどくさくなるのです。ファは五線紙の下から1番目と2番目の線の間のマル!って右脳で覚えるのです。「ソ」は下から2番目の線の上に乗っかったマルです!!!

最後は「ラシド」なのですが、これはお好みによって、中央の「ド」から「ド・シ・ラ」と下降形にしてやるもの一案です。私は生徒の様子を見て決めます。

集中力があって、やる気のある子ならば、親がお家で手伝わなくても、3回目のレッスンでは、ドレミファソラシドは読めるようになります。子供がお母さんに教えてあげることもできます。

楽譜が上の方になればなるほど、高い音になって、記譜も上にいく。低い音は楽譜の下の方へ、というシステムを飲み込めれば簡単です。このようなピアノのレッスン中のソルフェージュは欠かせません。でもこれで楽譜が自分で読めるようになれば、こっちのものです。してやったり。

さてさて、しかしながらこんなことばっかりやってると、肝心のピアノのテクニックがおなざりになります。楽譜と睨めっこして、おっかなびっくりやってばかりだと絶対にマイナスなので、楽譜から離れて「弾く」ことだけも教えます。(これも長くなるので省略)
そして、綺麗なメロディーの曲を部分的にでもやって、生徒の心を掴むことは読譜よりも大切なことです。

初めは難儀に見えるかもしれませんが、ゲーム感覚でやれば、楽譜なんてちょろいものです。何たって、アルファベットや日本語の平仮名はたくさんありますが、音符って7つの繰り返しなんですよ。誰でも、絶対にできます。独学でも読譜なら習得できますが、指導者がコツを掴んで教えれば、あっという間です。

ちょっとずるい友人のピアノ教師が、「さっさと教えちゃうと時間がもたなくなっちゃうから、ゆっくり1年かけてグズグズ教本やるってのがいいよ」と言っていましたが、なんかなあ。私が生徒だったら退屈しちゃうし、やっぱグズグズ教えるのは無理かも〜。
てか、ぐずぐずやってると、楽譜にドレミを書くような人になっちゃうのです。