人間は人それぞれ ピアノの生徒にしても決めつけてはいけないという教訓

ピアノとヴァイオリン

たいしたことじゃないんですけれどね、つい最近私に起きたことです。

あるピアノの生徒女子、中学生です。
彼女は本当に頭がよく、礼儀正しく、しかし子供らしいところもあって、とても良い子なのですが、おもしろいことにたまにレッスンに現れないことがあるのです。

で、電話してみると「Oh Gott!ごめんなさい、今日レッスンだってすっかり忘れてました!」

私のレッスンは毎週決まった日時の時もあれば、双方の都合で変えることもよくあります。でもレギュラーの日時でも忘れて帰っちゃうことがある。「ピアノが嫌なのかしら?」と思ったこともあるのですが、嫌なら嫌、と言う子だし、本当に忘れるの、すごいなあ。と感心するやら。。。

彼女の通う学校はお勉強が大変な私立ですが、前述の通り、学校の成績はトップクラス。特にストレスがあるわけでもないようす。ママはキャリアウーマンで海外出張が多いですが、とても普通の幸せな裕福なご家庭。

思い立って、彼女のWhat’sup(欧州のラインみたいなもの)にリマインダーのメッセージを出したこともあるのですが、既読にならない。今の子って、携帯ばっかり見ているという私の先入観は見事に外れます。

原因は簡単で、彼女は何かに没頭すると他のことはすっかり忘れる、ということです。他のティーンエイジャーのように携帯のメッセージに夢中、なんてことはなく、本が何よりも好きな彼女、読みだすともう終わりだそうです。

レッスンに来ると、それは嬉しそうに弾くし、弾きたい曲も自分から積極的に私に告げます。

解決案。
私がママにリマインダーを出して、ママが念を押す。出張先からでも彼女に電話して伝える、と言うことになりました。

彼女は他のティーンエイジャーみたいに携帯のメッセージに夢中になっているのではなく、私たちの時代のように普通に読書をしたりして過ごしているのです。

あーあ、決めつけはいけないなと思いました。反省反省。