どうして外国に移住したのかという質問をいただいて

オーストリア・ウィーン情報

いろいろご質問をお受けすることが多いのですが、そのうちのひとつが、「なぜ外国移住を決心したのですか?」です。

理由はかなり単純で、子供の頃から漠然とした「欧米への強い憧れ」があって、それが歳をとるうちに現実化して、来ちゃった、という感じです。

音楽留学だ、海外就職だなんてのは後からついてきたことで「子供の頃からの漠然とした強度の憧れ」が原因です。

私が子供の頃は「インターネット環境」なんて全くなく、「外国」といえば「赤毛のアン」を読んで頭の中で「外国のアンの住む風景」や「アンが食べている、当時の日本にはなさそうなジャム」を想像して楽しむのが主流でした。

当時の日本には、ブルーベリーとかラズベリーなんてあまりが馴染みがなくて想像するだけで心が躍ったものです。
(アンはカナダなんだけど。。。。)

もう少し大きくなると、銀座のソニープラザの地下に、外国のノートやミッキーマウスの小物が販売されるようになって、そのもの自体のクオリティは悪いのに、「ああ、これが外国!」「絶対アメリカの匂い!」みたいに盛り上がり、高いお金を払って購入しては満足していたものです。

コロナ時にクラブハウスで話した若い男性に言われて気がついたのですが、彼曰く、

「今みたいにネットで全てを知ることができないから、その「憧れ」とか「想像」は今では考えられないほど大きかったのでしょうねえ」

本当にその通りです。

全部を知らないと想像力が勝手に働くものです。

ただひとつ思うことは、潜在的に心の中でずっと願っていることは
「現実になる可能性が高い」と言うことです。例えば、私には「マリア」というハーフの女の子が生まれることは、12才くらいから
気が付いていました。(初めは長男だったけどw)

この歳になって、外国に永住する形になって振り返ると、多少の困難はあったものの、かなり「運」が良く、大きな問題もなく、自分の実力とは関係なく、スイスイとすべてが進んできた気がします。

人生って面白いです。