騒音問題 自分が騒音被害にあった場合の対処法(ウィーンにて)私の経験を例に、警察を呼ぼう!

ピアノとヴァイオリン

先日は自分が出す騒音問題についてこちらに少し書いてみました。
今日は、反対に自分が騒音被害にあった場合の(オーストリアでの)対処法などについて書いてみたいと思います。

私はその昔、数年間、上の階の住人の騒音に悩まされていました。
当時、そのアパートは大学生3人がシェアをして住んでいました。こちらにはよくある形態です。その中心になっているのが20代後半の青年でした。

私が引っ越してきてしばらくして、夜の謎の音(これはスポーツマシーンだった)に始まり、夜間の爆音の音楽が激しくなってきました。その場で苦情に行っても、部屋から出てきません。一回、同居する学生が困り果てて「僕たちもどうすることができないんです」と言って部屋に入れてくれたのですが、もう完璧に飛んじゃってる男性2人(多分カップル)が爆音の中でボ〜っと座っているだけで、だめだこりゃ、と思いました。

次の日、彼を捕まえて「どういうことなの?何やってるの?」と問い詰めると、すごい勢いで謝るのです。「本当にごめんなさい、2度としません。本当に、ご迷惑をかけてごめんなさい、2度としません。僕みたいな人間は本当にだめな人間なんです。もう、いい年なのに。。。。」

お酒を飲んでいないと、まるで別人のように気が弱く、親切で丁寧な感じの良い青年なので本当にどびっくりです。お酒とドラック(多分)は人を変えます。

しかしこの彼、私生活はさらに乱れて、近くのバーでアルバイトをはじめ、夜中の3時頃に泥酔状態で帰宅するようになりました。帰宅するとすぐに爆音で音楽をかけ(それも表の通りに聞こえるほどの超爆音)それが午前5時くらいまで続きます。時折、他の男性との口喧嘩の様子も聞こえてきます。

いくら注意しても、張り紙を貼り付けても、本人に電話をかけてもなんの効果もないので、アパートの管理会社(Hausverwaltung)に相談しました。*オーストリアでは家主が家賃やその他の管理を管理会社に委託している例が多いので、通常は何かがあるとここに相談します。

管理会社曰く、「警察よ警察!すぐに警察を呼んで証拠を残しちゃってください。そうしたら私たちも彼を追い出しやすくなりますから!」

これですね。もう、これしかありません。呼びましたよもちろん、お巡りさんを何回も。私はこれで近所の警視庁の人とずいぶん顔見知りになりました。みなさん、とても親切です。電話をして警察が来るまで毎回約20分。警察がドンドンやっても出てこないことが続きました。

そうこうするうちに数ヶ月が経ち、騒音がしなくなりました。やれやれ、と思っているとき、道を歩いていると偶然彼に会いました。
「ハロー、元気?最近見ないわね」というと、
「僕、大家さんに追い出されちゃったんです。。。。」

おお、そういうことか!ナイス、管理会社!と思いました。それでもまた近くにアパートを借りて暮らしているそうです。そこをとても気に入っているようで(なんとも気の毒な隣人の人たち!)「今度は追い出されないようにしなくっちゃ」と言っていたので、本当にそうならないように私も祈ります。

長々と書きましたが、結論は、騒音被害にあったら警察に電話して来てもらいましょうということです。ピアノやヴァイオリンの騒音と違い、この本格的な夜中の騒音(音楽やパーティーによる)には警察しかありません。

あなたが通報したことは本人には知らされません。なので、怖がる必要もありません。先の青年の場合は「これ以上うるさくしたら警察に通報するわよ!」と私以外の隣人もウォーニングを出しているので、承知の上で騒音を出していたので、自業自得ですが。。。
事前に同じアパートに住む、被害を受けているであろう隣人の人と話すことも有効です。管理人(Hausmeister)が同じ建物に住んでいる場合は相談すればいいし、まずは行動を起こしましょう。お役に立てると幸いです。