ピアノやヴァイオリンを始めるのに理想の年齢っていくつ?のお話。

ピアノとヴァイオリン

*今日の写真は下から撮ったカフェ・モーツァルトのチョコレートケーキ、Rehrruecken*

アジアやアメリカの一部では、「まだこの子、赤ちゃんじゃない?!」と思えるような年齢からヴァイオリンやピアノを習わせることが、めずらしくありません。実際にそれでプロになっている人もいるし、その子に合った年齢や環境、というものがあるので、一概にはいえないと思うのですが、いろんな人をみたり、教えたりして、わたしの理想と思える年齢は、頭の良い、身体の発達した子であれば4歳、理想は5歳、と思っています。

そんなの絶対に遅い!というひともいるかもしれませんが、そういう人は早くやらせれば良いのです。あくまでも個人の自由。

じゃあ、学校の始まる6歳はどうでしょう?
オーストリアの学校は9月にはじまります。日本は4月、桜の季節に新しい学期がはじまりますが、欧州は9月なのです。多くの親御さんは9月に学校が始まると、始業と同時に「何かお稽古事を!」と思いつくようで、私のところにも生徒さんの紹介で〜、といって体験レッスンに来たりします。

これが私にはちょっと謎です。なぜかというと、新学期といえば、子供達は学校の授業と新しいクラスメート、新しい担任の先生とストレスがかなりあると思います。それに加えて新しい習い事を始めるって、キツくないのかしらと思います。日本の子供達ならば、山ほどのお稽古事や塾通いが普通なのでさほど驚くことでもないと思いますが(それはそれで問題かもしれないけれど)オーストリアの子供達は結構のんびりと育てられているので、大変だなあと思います。

私のティーンエイジャー前の多くの生徒のスケジュールはかなりハードで、学校の帰りに毎日なんらかのお稽古事があります。例えば、月曜日はポロ、火曜日はピアノ、水曜日はカラテ、木曜日は合唱、週末はテニス、という風にまあ忙しい、忙しい。毎日ベビーシッターの人が連れて行くのですが、みんな結構慣れていて楽しんでいるようです。(しかし書いていて気がついたけれど、多くの子供たちの午後の予定のお勉強関係が「ゼロ」ってのが良いですね)

このスケジュールを見ると「ピアノはいつ練習するの?」と思うのですが、まあそれはよいとして。。。

前置きが長くなったのですが、趣味でやる場合(別にプロにもなれるけど)私の経験から言うと、5歳がいいなあ、と思うのです。
5歳だったらまだ幼稚園で沢山の宿題やお勉強はないし、時間もたっぷりある。だから週に2回以上のレッスンに通うことも可能です。5歳にピアノやヴァイオリンを初めて、週2回、っていうのがかなり効率出来な気がします。

あと、今うちに来ているお嬢ちゃんのように、夏休みに始めるというのもスマートです。夏のあいだに、それこそ週に2回以上通ってある程度安定させて、新学期は、落ち着いてピアノを楽しむ、というやり方です。これは親御さん、ブラボーなアイディアでした。

一斉にみんなが同じ事を始めるので、自分も!と思わずに、他の人とちょっと違うスタートを切るというのもなかなか良いものなのでオススメです。