大人のピアノの生徒さんと一緒に学ぶ楽しみと世の中、いろんな楽しみ方があるんだなと思うお話

ピアノとヴァイオリン

私と同じくらいの年齢のピアノの生徒さん、初心者ですが楽しんでレッスンにいらっしゃいます。
スモールトークの後は、緊張度マックスで自宅で練習してきた成果を披露します。

「ああ、もうそんなに緊張しないで、固くならないで〜。ちょっとくらい間違えたって、大したことじゃないのよ!」と言っても、

「もう、ものすっごくたくさん練習してきたので、ベストな状態で披露したいの!!!」とおっしゃる。
その真面目さと、健気さにもう、毎回感激してしまう私です。

「お仕事もあるんだから、ストレスが溜まるほどピアノに没頭しないでね。時間がなくて練習出来なかった時は、レッスンで私と一緒に学べばいいんだから!」と言っても、

「楽しいの!楽しいから練習をするのよ。だから全然大丈夫。私の楽しみを奪わないで、練習させて〜」なんてもう、そこらへんの学生やちびっ子に聞かせたくなるようなお言葉を発します。また感激。「どうぞどうぞ、たくさん楽しんで練習してください」って感じです。

この彼女、超真面目なのはお分かりだと思いますが、私にとって新しいことがあります。

それはレッスンの終わりに、
「今日のレッスンで、あなたのアドヴァイスの、これと、これと、これがすごく良かったわ。特に、ここをこうして教えてくださったのは、本当に目に鱗。ありがとう!」というのです。

「うわー」、と思いました。
いろんな大人の生徒さんがいらっしゃいますが、具体的に「何が良かったか」をここまで表現してくれる人も珍しいです。分析力がすごい。こういう方は地頭がいいんだなきっと。何を学んでも頭の引き出しに物事がきちんと整理されて入るのでしょう。こちらの方が、勉強になるわーと感謝です。

人様の行動から学ぶことはいくつになっても沢山あります。
ピアノを教えることが出来て良かったなあと実感する今日この頃です。