久々のブログ、スイスからです。日本とこちら「お月謝」「レッスン料」の違い

ピアノとヴァイオリン

娘と一緒にスイスに来ています。
初日は暖房が必要なくらい寒く、これからどうなるのかしらと思ったのですが、今は快晴。最高の滞在日和です。充分に時間があるので、放置プレイのここにちょっと書いてみようと思います。

テーマはピアノやヴァイオリンの「お月謝」「レッスン料」のお話。
以前にも書いていて重複することもありますが、まあ、いいや、と・・・

私が日本にいた頃の話です。
習いたての時は、街のフツーのお教室だったのでしょう。ちょっと厚紙の月の名前と受理のハンコが押せるような封筒でした。なんとなく思い出します。

小学校も高学年になり、音楽大学を意識に入れて教授先生のレッスンを受け始めるとお支払いはワンレッスン制、となりました。当時、あんな昔(50年以上前よ!!!!)なのに2万円以上だった記憶があります。その価値があったかどうかは???ですが。

さて、母がピン札をあらかじめ銀行で用意します。しかし、それを捻出してしまってレッスン日が日曜日だった時には、母は真っ青になり、万札にアイロンをかけていました。
すごくない?こっちの人に話すと「狂ってる」と言われますが、紛れもない事実です。

さて、オーストリアというか欧州一般の話です。
例外もあるでしょうが、私の知る限りで書きます(ピアノ・ヴァイオリン)

市運営の音楽教室などは「月謝」「半年分(ワンゼメスタは休暇を除く半年)で振り込みが殆どです。
音大入試のために教授にレッスンを受けたりするとワンレッスンで支払うことになります。

話はそれますが、ここで日本から来る人は注意しなければいけないことがあります。
『はじめまして』の状態でレッスンを受けたり、もしくはVorspielと言って演奏を聞いてもらい、評価(ざっくり入試に受かるかどうかとか)やアドヴァイスを頂く場合、
「今日のお題はいくらでしょうか?」とはっきりと聞くこと!
ほとんどの先生・教授は(過言ではないと思う)をそれが学生の口から出ることを待っています。

何にも聞かないで、帰っちゃうなんて最悪です。
教授によっては、「待って!あなたはXXユーロわたしに支払うべきですよ」と言いますが、気の弱い人は中にもいて、そういう人はあなたのレッスンをもうしないかも知れません。伴奏が伴う場合も同じ。しっかりと伴奏の先生にも料金を聞くこと。そして払うこと。

中には「今日は聴いただけだからいらない」と言う人もいますが、それならそれでOK。
レッスンがその以後続いて生徒になるのであれば、毎回いくら、と教授がおっしゃるはずです。

さて、話を戻します。
日本ではわたしがやっていたように、現金を封筒に入れ、それをサイドテーブルにさりげなーく置く、みたいなのが普通でしたが、ここは違います。

しっかりと金額を伺って、現金でお支払いします。
やたらに豪華な封筒は必要ありません。上に自分の名前を書く人もいるので、「あら〜、綺麗な封筒」なんて言って喜んで見せる教授もいますが、これらは捨てるのにはもったいないゴミとなるのです。

おいくらですか?と伺って、あらかじめ用意していたお札をきちんと手渡しすることが安全です。
なぜ、封筒に入ないかと言うと、後から「入ってなかった!」とか「足りなかった!」というトラブルを避けるため。

「はじめまして」の教授や先生の金額が想像つかない場合、これは教授のランクによって違いますが、100ユーロ札数枚と(確実に200ユーロを越すであろう教授の場合)あとは細かいお札を数枚用意して絶対にお釣りのでない用意をするべきです。
ハイランクの教授がお釣りを持っていることは、ほぼ、ありません。

私が書いたのはレッスン料がもっとも高額であろうピアノとヴァイオリンについてです。
声楽やその他の楽器は全く違う、と思うのでご了承ください。

さて、たかがお月謝・レッスン料ですが、日本とは違います。
音大受験やコンクール、発表会?などの場合は私の昭和日本の音楽大学時代と違い、菓子折りの下の現金習慣も無いですし、気をつけることは結構あるかもしれません。

それではまた!