ウィーンの音大生も読んでいる、「嫌われる勇気」と「夢をかなえるゾウ」

音楽留学

娘は読書が好きなのですが、最近読んでいるのがこの「Du musst nicht von allen gemocht werden」(みんなに好かれる必要はない)という本です。
で、娘曰く「日本人が書いたんだよ」というので、なんか変だな、聞いたことあるぞ、と思ったらやっぱり。日本でも大ヒットした「嫌われる勇気」でした。今日の写真の左側がそれです。右側は「夢をかなえるゾウ」の元となった、カーネギーの「人を動かす」

この本は元々はアドラー心理学の考えで、それを日本人の方がまとめたものです。ドイツ語版もあるなんて驚きです。恐るべし、日本人!!!
有名なので読んだことのある人も多い思いますが、読んだことのない方には、おすすめです。読んでみてください。

この本はまず、「承認欲求を捨てることが大切」と説いています。具体的に言えば、いつも人の目や評価を気にして生きること、すなわち「他人本意の人生をやめること」です。自分の幸せにフォーカスして、自分の人生を生きることを薦めています。

そのためにはどうしたら良いか。まずは自分で出来ることと、できないことを分け、自分にできることに集中する、ということです。例えば演奏家であれば、練習に没頭する、などの努力です。

自分でコントロールできないこととは、人の思いです。
例えば「あの人は自分を好きになってくれるかな?」とか「あの教授がクラスに入れてくれなかった」とか「どこそこの大学に入学できなかった」などということです。そこにこだわってあがいても、しょうがない、ということです。他人を変えることは基本的にできません。

例えば留学するにしても、日本の周りの人に「留学してかっこいい」と思われてもなんの意味もありません。大切なのは周りにカッコイイと思われることではなく、そこで何を学んだか、そして卒業後、何に生かして生きていくか、です。

例えば外国の有名大学の入試に失敗して、現地で全く違う、例えばショップを開いて、周りの人は「あーあ、なんかなあ」と思われたとしても、本人がめちゃめちゃ充実して幸せならば、それでOKということです。人が何を言おうと、気にしない!

常に他人の目を気にして、「かっこいいと思われたい」「イケてる人生だと思われたい」と常に欲求不満でイライラする。他人本意の人生を送ることが、どんなにくだらなくて悲しいことかが分かってきます。

そして、人間は社会的な生き物なので、人間関係が非常に大切だ、と説いています。
ギブアンドテイク的な生き方が基本です。コンクールで人を汚い手で出し抜こうとか、大切な情報があるけれど、ライバルのあの人には言わないでおこうとか、そういうことは全てこれに反します。自分の都合の良い時だけ、人を頼り、利用しようという考えは全くダメなのです。人に与えられるものは与えてあげよう、という考えです。そうすれば、次第に自分にも与えてくれる人が現れ、みんながハッピーになるという構造です。ソリストを目指す人たちには多分全くピンとこない説だと思います。しかしこれがどんなに大切か、30歳を過ぎたら絶対にわかってくると思います。

これ、音楽をやる人にもかなり良い本だと思うので、読んでみてください。

さて、「嫌われる勇気」があるのなら、私の大好きな「夢を叶えるゾウ」のドイツ語版はあるのかしら?と思ったら、この本は元々、あの有名なカーネギーホールのカーネギーではない、カーネギーさんの書いた「人を動かす(日本語題)」だそうで、ドイツ語版を調べたら、しっかりありました。早速2冊買って、長男長女にプレゼントしました。

本で目から鱗が落ちたように人生に目覚めることも多くあるので、読んでみるのも良いです。