2023年を振り返って とにかく運が良く、周りの人への感謝がいっぱいの1年でした

ピアノとヴァイオリン

さて、あっという間に大晦日です。
ちょっと振り返ってみます。2023年は本当に色々なことが起きた年でした。
総合的にみると最高に良い年の一年だったと思います。

引っ越し、私の手術、ムスメのヴァイオリン関連、息子の再就職、といろいろあったのですが、とにかく多くの人に優しくして頂いて助けられた1年でした。それに運も最高によかったと思います。

引っ越しはあてにしていた物件の話がなくなり、人間不信に陥りそうだったのですが、それよりもずっと良い今のスタジオを見つける事が出来たし、オーナーも仲介してくれた不動産のケアもオーストリアとは思えないくらい完璧でした。引っ越しに関わるお手伝いをしてくれた人達(しかも新しく知り合った人々)や業者さんも最高でした。

息子はとても良いところに就職出来たし、これも数人の人が彼をとても助けてくれたおかげです。偶然知り合った人が良いアドヴァイスをくれたり、嫌な人がした行動が、結局は彼の成功に裏返ったという大ラッキーな結果となりました。本人の努力もあるでしょうが、運と助けてくれた人達なしではこういかなかったかもしれません。

ムスメといえばヴァイオリンでスイスだスペインだとあちこちに毎月飛んでいる状態でしたが、これもやや強引に引っ張ってくださった方の助けで多くが勉強出来た1年となって、本人も喜んでいます。
彼女に便乗して毎年行く、ザルツブルクのサマーアカデミーのマスタークラスでは、ピアニストであり素晴らしい指導者であるディーナ・ヨッフェから多くの事を学ぶこともできました。

私が日本にいた頃、ショパンコンクールで2位になって「いいなあ」と憧れた人と、30年以上経って、当時の「実はこうだった」なんてお話を伺えたり、「この学生は、こうね」なんてお話が出来るなんて、当時ティーンエイジャーだった私が知ったら、びっくりして腰を抜かすと思います。毎日が楽しく、夢のような夏となりました。再会を楽しみにする毎日です。

そして秋はカザフスタンでのムスメが参加したオイストラフ国際ヴァイオリンコンクールがありました。

普通の「コンクールに参加してドキドキ!」なんてレベルではありません。なんてったって、場所が場所。ロシア・ウクライナはいまだに戦争中だし、その隣国の怪しげなニュースも日々流れてきます。

ロシア語(カザフスタン語だけど)が話せないのは、参加者の中でムスメひとり。賞だとかそう言うことはもういいから、とにかく無事で、五体満足で帰って来て欲しい、と言うのが正直な気持ちでした。

実際、治安はかなり危なく、タクシーで女性が襲われるなんて結構普通に起きるし、周りの参加者も「よくひとりで来たわね!!!」と驚いていたようです。「今日はね、アスタナにプーチンが来たんだよ」なんて聞くともう、「早く帰って来て〜〜〜」と絶叫する気持ちでした。

ここでも事務所やホテルのコンセルジュの女性、参加者の親御さんなどが娘を優しくサポートしてくださって、感謝の気持ちでいっぱいでした。
結果は2位。これももう(コンクールがどういうものかを熟知している私達)は正直期待していなかったので、大満足の結果となったのでした。

最後の喜びは、数年前に教えていて、今は英国に留学中の男子が突然「やりたい曲があるから一緒に練習して!」と電話をしてきて連日レッスン。感激の再会となったことです。
コロナが終わりやっと留学できてピアノもリースして、私が以前教えたことを忠実に(笑)忘れずに練習しているよ、と言うので嬉しいことです。

さて、来年まであと数時間です。
みなさまにとっても平和で健康、そして楽しく充実した一年になりますように!!!