電子ピアノは残念ながら寿命があるのだ、ということを最近知った話。

ピアノとヴァイオリン

先日、大人の生徒さんが残念そうに「夫がプレゼントしてくれた電子ピアノが壊れちゃったのよ」と言ってきました。コロナ禍のアルアルで、ホームオフィスが普及、旅行も何も出来なくて退屈で耐えられない、と嘆く彼女にご主人が電子ピアノをプレゼントしてくれたそうです。

そんなお安い品ではないのですが、ある音を出すときに変な音がして非常に嫌だ、とは彼女談。
私は電子ピアノの知識がないのでまったくわからないのですが、とどのつまりは、「彼女の希望通りには直せない」のだそうです。

で、彼女がいろいろ調べたところ、電子ピアノの寿命は25年くらいで、一方、アコースティックの普通のピアノは60年以上だそうです。まあ、ウィーンにも100歳以上のシュタインウェイやベーゼンドルファーはゴロゴロあります。中身を替えてオーバーホールなんて、よくある話です。

その彼女、非常にピアノに燃えているので、我慢すれば弾ける電子ですが、やっぱりアップライトピアノを購入することに決めたそうです。長い目で見れば、こちらがお得、と算出したことと、私から「サイレントシステム」というものがあるという情報を得て、これならご主人の仕事の邪魔にもならない、と決心したそうです。

彼女の電子ピアノはまだまだ贅沢を言わなければ弾ける状態だそうで、売りに出すそうです。

確かに彼女のいう通り、冷蔵庫だってもってせいぜい15年。それを過ぎると修理の部品がなくなるのよ、というのは説得力があります。なるほどね。Yamahaのかっこいいハイブリッドならかなり持つのでしょうが、あれなら安いアップライトが2台買える金額なので、それもまた頷けます。

ご主人がまたプレゼントしてくださるとのことで、めでたしめでたし。
結果よければ全てよし、です。