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オーストリア・ウィーン情報
ウィーン・テロ襲撃事件 2日目
昨日は興奮でなかなか眠れなかったのですが、少しずつ落ち着きを取り戻してきています。
昨日の月曜、夜8時ごろ、ウィーン1区の飲食店の「バミューダ・トライアングル」で襲撃は始まりました。この攻撃により、現在のウィーンはセキュリティレベルがマックスとなっています。
死者は4人(ウェイトレス1人と民間人3人)22人の重軽傷者が出ました。(現在は13人が入院中で3人が重体)(11月3日(火)現在の情報)
警察により9分後には射殺された加害者1人はテログループのシンパでオートマチック・ライフルと大量の弾薬を持っていました。爆発物のベルトは偽物でした。射殺された場所はウィーンで最古の教会のひとつである、ルプレヒト教会の近くです。
20歳男性、オーストリアと北マケドニアの国籍を持ち、前科がありました。22ヶ月の実刑判決を受けていた加害者容疑者は、更生しテログループ離脱するという理由で早期に出所していましたが、オーストリア司法が欺かれた形となったとネーハマー内務大臣は述べています。
内務大臣によると、この男性周辺の14人が暫定的に逮捕されており、第二の加害者の可能性はないとのべています。
ウィーンとニーダーエスターライヒ州で、これまでに犯人周辺の家宅捜索が18件行われており、加害者アパートで弾薬の一部など、広範な証拠が没収されたそうです。
このテロ事件の後、今日からオーストリアは木曜日まで3日間喪に服します。
本日は正午に1分間の沈黙が行われました。連邦大統領以下、多くの高官政治家が集まり、犠牲者を追悼するために1区で花輪贈呈を行ない、ウィーンの教会の鐘は犠牲者を追悼するために鳴り響きました。
夕方にはウィーンの聖シュテファン大聖堂で犠牲者の追悼式が行われました。シェーンボルン枢機卿が主宰するこの礼拝には、ファン・デア・ベレン大統領、クルツ首相、ルートヴィヒウィーン市長などが出席します。コロナの危機と現在の治安規制により参加者が限られているため、ORFでは午後6時に葬儀の様子を生中継し、私も見ました。
ウィーン市内で確認された犯行現場は、シナゴーグのすぐ近くのSeitenstettengasse、Morzinplatz、Salzgries、Fleischmarkt、Bauernmarkt、Grabenの6つです。
ウィーン1区はレッドゾーンと宣言されているので、避けた方がいいでしょう。
フェイクニュースには引き続きご注意ください。ウィーン警視庁の正式な発表のないものは、用心深く扱うことが大切だと思います。
Source: Die Presseのウェブサイト
今日はテロのせいで90%の商店は閉店していましたが、明日からは開店される予定です。
オーストリア新型コロナウイルス状況
オーストリア保健・食品安全機関 (AGES)のダッシュボードより
11月3日14時現在
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は356(+12)件
- 累計確定病例数は118,715人
- 現在の新型コロナウイルス症例数は54,812人
- 入院治療患者数は1,825人(+168)で、集中治療室患者数は336(+45)人
- 総検査数は2,279,501人
- 1,169人が死亡しています
- 回復者数は62,734人
入院患者数が爆増しているのが気になります。