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オーストリア・ウィーン情報
月曜日のテロ襲撃事件から4日経ちました。ウィーンの街は再び静寂を取り戻したようすです。学生さん達に「ウィーン中心部、1区には近づかないで!」と言っている手前、私も今は中心部に行くのはやめようと思っていて、うちの近くの平和な写真を自宅近くで撮ってみました。
とても小さいですが、写真の右側で幼稚園の子供たちがお揃いの黄色いベストを着て遊び回っています。ミニヨンみたいでとても可愛かったです。
オーストリア・コブラ(特殊部隊)
連日、テロについて報道されていますが、私の心に残ったのはこのウィーン・ノイシュタットに拠点を置くウィーン・コブラ特別司令部、司令官の言葉です。
月曜日のような場合、初期段階で犯人を特定することが重大な任務だそうです。
最初に現場に入った2人のパトロール隊を「よくやってくれた」と称賛しています。犯人が発砲してからわずか9分後、彼らは犯人の居場所を突き止め、ついに無力化することができ、これは「国際的に見ても非常に速い」そうです。
ところで、感心したのはオーストリア国営放送を始め、まともな一流メディアは「犯人が『射殺された』とか『殺された』という表現を一切使いません。『状況を元どうりにした』とか『被害がこれ以上起きないようにした』という表現を徹底して使います。刺激的な表現を避けています。
さて、オーストリアのコブラ特殊部隊はベルギーやフランスなどのヨーロッパ諸国の類似事例から多くを学んで組織を構築してきたそうです。
欧州では増大増加する新たな形態のテロに対し、適切な訓練や機材を取り入れ、国際的な協力がなされているそうです。例えば、あのテロの夜、ハンガリー、バイエルン、スロバキアの特殊部隊からの援助要請があり、彼らはすでに国境まで到着していたそうです。
実際には必要はなかったのですが、このような協力があることは心強いことです。
そして任務に当たったコブラ職員の心のケアについても述べていました。
昔は間違ったプライドにより、悲惨な現状を体験した心の傷について語るのはいけない事のような風潮があったそうです。しかし、現在は自分の気持ちを発することによって心のケアを保つことが大切だと言っています。
本当に大変な任務です。心から感謝したいと思います。
WEGAはウィーンの、EKOコブラはオーストリア連邦の特殊部隊です。
オーストリア新型コロナウイルス状況
オーストリア保健・食品安全機関 (AGES)のダッシュボードより
11月4日14時現在
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は379(+9)件
- 累計確定病例数は125,229人
- 現在の新型コロナウイルス症例数は59,172人
- 入院治療患者数は2,065人(+240)で、集中治療室患者数は366(+30)人
- 総検査数は2,305,382人
- 1,204人が死亡しています
- 回復者数は64,853人
1日の新感染者数が6000を超えました。