オーストリア・ウィーン情報

ウィーン・コンチェルトハウス／マルタ・アルゲリッチ

12月にはキーシンも、ソコロフも、そして我らがマルタ・アルゲリッチがウィーンのコンチェルトハウスで演奏する予定になっています。もちろん私は全てのチケットをゲット済。

第二のロックダウンが決定した後も、「どうしよう〜〜〜〜〜！」と悩んだ末、願掛けのようにアルゲリッチのチケットを購入してしまいました。
ラヴェルのピアノコンチェルトです。10月までのように人数制限、マスク着用で実現してほしいです。あの迫力とそして美音を聞かせてほしいです。

さて、当たり前のような話ですが、彼女のおとしで（失礼）コンチェルト全楽章が弾き切れるだけでも大変な事です。それは彼女がヘラクレスのような力持ちであるからではありません。

実際に若い音大生でピアノでもヴァイオリンでも30分以上の全楽章を大したミスもなく、体力を保持してオプティマルな演奏をできる人はあまりいません。途中間違えたり、暗譜が飛んだり、それよりも体力が続かずに腕が痛くなっちゃったりして弾けない人が大半です。

意外かもしれませんが、ステージがいくつもあるようなコンクールに出られる学生は実際にそんなに多くありません。だから出場するという事自体たいした事です。しかも私が日本にいた時代では、コンチェルト全楽章をクラスコンサートで弾く機会自体ありませんでしたから、時代はそれでも良くなっているのでしょう。

彼女のようにずっと現役で立派に演奏できるためには、正しい基礎で演奏する習慣が若い頃から身についていて、人前で演奏する機会が多かったためでしょう。

本当に12月に演奏会が実現されますように。

11月6日現在（11月4日5日比）