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オーストリア・ウィーン情報
ウィーンは寒くなってきました。紅葉も雨で散りはじめています。全部禿げると本格的な冬のはじまりです。
オーストリアで商品リコールのお話
私はオーストリアのウィーンに住んで30年以上になりますが、いまだにちょっと慣れないことがあります。そのひとつが商品のリコールです。
スーパーに行き、レジで並んでいるとレジの横に張り紙があるのを見かけることがよくあります。写真を載せればわかりやすいのですが、さすがに、「これ撮って良いですか?ブログに載せるんで」という勇気はありませんでした。ほぼ毎日、みることができます。
例えば7月に「ピザの生地トマトソース付き、100グラム」と言う商品が販売されましたが、張り紙に、「2020年7月22日から2020年8月19日の賞味期間が掲示された商品が該当します。トマトソースに金属粒子が混入している可能性があるため食べないでください」とさら〜っとフツーに書かれています。
「えええ〜〜〜、そんな今ごろ、もう食べちゃったよ!!!」と言う人は多いと思います。もし、食べていなかった場合はスーパーに持っていき、お金を返してもらえます。しかし食べちゃった可能性の方が多いし、大体、この張り紙を見ない人だっているでしょう。
私は過去に、スーパーでいつも美味しくいただくスモークサーモンを購入して家族全員で実食。しばらくした後にリコールの「リステリアが入っていた危険性があります」の張り紙を見て卒倒、即、かかりつけの医者に行き、
「リステリアって食べちゃったらどうなるの????」と聞いたところ、
「う〜ん、私もよくわからないけれどもAKH(ウィーンの総合病院)の私の教授に聞いてみるわね!」とすぐに電話をかけてくれて相談。そして電話を切った後、
「大丈夫!たぶん、死なないと思うわ!!!」
と言われてぶっ飛んだ覚えがあります。
念のための薬を出してくれましたが、無症状だったのでその薬は飲まず、でも気分的にかなり嫌だったのを思い出します。
こんなことが日本で起きていたら消費者は怒り狂うと思います。多分スーパーには嫌がらせの電話などが殺到して大変なことになるのではないでしょうか。なんでここでオーストリア人は全く怒らずにいられるのか、私はいつも不思議でしょうがありません。
オーストリア新型コロナウイルス状況
オーストリア保健・食品安全機関 (AGES)のダッシュボードより
11月9日現在(11月7日8日比)
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は474(+5)件
- 累計確定病例数は158,212人(+4,915)
- 現在の新型コロナウイルス症例数は81,399人(3,182)
- 入院治療患者数は2,533人(-41)で、集中治療室患者数は459(+27)人
- 総検査数は2,452,692人(+26,867)
- 1,383人が死亡しています(+21)
- 回復者数は75,430人(+1,712)
入院患者が41人減少していますが、集中治療の患者数が27名増加しています。