目次
オーストリア・ウィーン情報
11月11日オーストリアは聖マルティンの日です
本日11月11日は日本ではポッキープリッツの日だそうですが、ここ、オーストリアでは聖マルティンの日で本日11時(11分)からファッシング(Fasching)が始まります。
ファッシングとは日本語だと謝肉祭。キリスト教の重要な習慣です。この日はオフィスに行くとクラップフェンというオーストリアのお菓子が用意されていたりします。杏のジャム入りの揚げパンです。いつでもどこでも売っていますが、この日は特にパン屋さんにクラプフェンが盛大に並びます。クラップフェンとはこれ。
そしてこの日は、マルティーニガンスル/Martiniganslと呼ばれるガチョウのロースト料理を食べる習慣があります。これはガチョウのローストにダンプリングを加え、紫キャベツの煮込んだものと一緒に食べる料理です。かなり濃厚で重いものです。個人的にはガチョウを鴨に変えたほうがずっとおいしいと思うのですが、こればかりはマルティンが隠れていたのが「ガチョウ小屋」というので仕方ありません。手持ちの写真がないので、こちらでマルティーニガンスルを見てください。美味しそうでしょう〜?
今年はご存知のようにコロナ禍で現在オーストリアは第二のロックダウン中です。
多くのレストランがこの日に備え、このメニューを用意していたのにロックダウンになってしまい、その損害はとても大きいそうです。レストランは閉店、いつものようにガチョウ料理を店内で楽しむことができません。そのかわり、テイクアウトや宅配をオファーしているレストランもあります。
同時に11月11日はホイリゲの解禁日でもあります。
ホイリゲとはオーストリア東部に見られるワイン酒場です。酒屋が自家製のワインを作り、この日に解禁となるのですが、こちらも同様、コロナ禍ですので開いていません。残念なことです。
幼稚園では子供たちが提灯(ランタン)を作り、暗くなると火をつけて持って歌いながら公園で通りを練り歩く、という行事もします。ちびっこたちが火のついたランタンを持って歩いている姿を見ると幸せな気持ちになります。とても可愛いです。今年は見られないのかな。
しかし、憎きコロナのせいで、当たり前にできることができなくなってきています。ワクチンが入手可能になってきたと言うニュースを耳にしましたが、どうなることやら。みんなが安心して暮らせる日はいつ来るのでしょうか。
オーストリア新型コロナウイルス状況
オーストリア保健・食品安全機関 (AGES)のダッシュボードより
11月10日現在(11月7日8日比)
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は460(-23)件
- 累計確定病例数は162,051人(+3,074)
- 現在の新型コロナウイルス症例数は82,511人(1,106)
- 入院治療患者数は2,755人(+222)で、集中治療室患者数は473(+14)人
- 総検査数は2,479,068人(+26,376)
- 1,418人が死亡しています(+17)
- 回復者数は78,122人(+1,951)