オーストリア情報 コロナ状況 プライナー音楽院破産申請 7月18日(土)

オーストリア・ウィーン情報

目次

オーストリア情報

新型コロナウイルス状況

現在のアクティヴな陽性患者数は1,393件

保健省によると現在の(7月17日23時現在)新型コロナウイルス症例数は1,393件で、前日比で78件増加。これまでに計1万9470件陽性反応が確認され、1万7335人が回復したとみられています。実施した検査数は734,413件です。

総勢99人が入院治療を受けています。集中治療室で治療を受けている人の割合は変わらず11人です。

疫学報告制度(EMS)によると、死亡者数は変わらず685人です。

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クルツ首相:明日、マスク義務を決定か?

クルツ連邦首相(ÖVP)は、最近のコロナウイルス感染者の増加を考慮し、マスク着用義務化の可能性について明日決定することを発表しました。昨日のニュース番組、ZIB2によると、クルツ氏はコグラー副首相や担当閣僚と会談を行い、数字をよく見て判断するということです。

マスクの義務は「必要になる可能性は大きい」首相は述べています。しかし、マスク当番だけでは十分ではなく、さらに地区を対象としたアプローチも必要。これに関して首相は、影響を受ける地区で全国一律にアプローチするために現在開発されている信号機システムについても言及しました。

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プライナー音楽院の破産申請

以下、KSV 1870のウェブサイトをざっくり翻訳しました。

KSV 1870(信用保護協会)によるとプライナー音楽院が破産申請をしました。プレイナー音楽院が更生手続きを申請中。倒産手続きは2020.06.26に開始されました。

プライナー音楽院は音楽と演劇のための教育機関で、1905年に設立されました。前年度は60カ国以上から600~900名の学生が参加していましたが、今年度は60カ国以上から600~900名の学生が参加しています。

債務者情報による債務超過の原因

債務超過と過大債務の主な原因として、プレイナー音楽院ののオーナー、シュミット氏は、新型コロナウイルスのパンデミックを挙げています。3月中旬のシャットダウン後、一部の学生が支払いを停止したり、部分的にしか支払いができなくなったりしました。ヨーロッパでの新型コロナウイルス大規模な発生が知られるようになると、学生達は母国の家族に戻っていきました。オンライン/通信教育を提供しましたが、すべての学生に受け入れられているわけではなく、音楽を学ぶ学生や一部の先生方には提供できないものもありました。また、当局との間に法的な問題があり、その結果一般公開の権利が取り消され上告がなされました。

債務者の会社は、更生計画により再建を図り、事業を継続する予定です。再編の過程でプライナー音楽院では伝統的な会社を今後も継続していくために、新たなパートナーを探しています。

債務者情報によると、負債額は約 720,000 ユーロ。申請者は現在170名の従業員を抱えています。

債務者によると、差し迫った債務超過の影響を受けている債権者(従業員を除く)は30人。

https://www.ksv.at/presse/bevorstehende-insolvenzfaelle/prayner-konservatorium-insolvenz-beantragt

先日のウィーン国立音楽大学のヴァイオリン教授試験であるヒアリングである受験者が、「プライナーがなくなっちゃうんで働く所がなくなるんです」と言っていたので、不思議に思っていましたが、これでした。

Twitterにも書きましたが、ウィーンの2つの音楽大学、すなわちウィーン国立音楽大学(MDW)や私立音楽大学(MUK)に正規の「大学生」として入学するのは実は簡単ではありません。近年はどうか知りませんが、数年前のウィーン国立音楽大学のヴァイオリンの入学試験に応募者は約120名、その中からソルフェージュで20人くらい落ち、実際に合格できたのは25名にも満たないのが普通でした。(かなりざっくりで申し訳ありませんが、教授の空席がないのが多くの原因)

そこで落ちた人達がこのような音楽院に籍を置き、滞在許可を取得して次の入試までウィーンに滞在してレッスンを受けることも出来ていました。数年前は子供留学の付き添いの親御さんが入学して滞在許可を取得していたケースもありました。そして最近では実際に若い優秀な先生も採用されていたと聞きます。プライナー音楽院はいつの間にかウィーンになくてはならない存在になっていたのです。

今後プライナーのような音楽院が倒産していくと困る人が増えると思います。(いくつか滞在許可の取れる音楽院がある)救いの手が何処かからか差し伸べられる事を祈ります。