ウィーンに住みはじめて、日本人としてびっくりしたことを思い出してみる アイスカフェ

ピアノとヴァイオリン

オーストリアにピアノのお勉強に来る友人や留学相談の親御さんとお話ししたりして「ああ〜、そうだ〜〜!日本人って、ここにこだわるんだ!」ということを懐かしく思い出したので、書いてみます。

そのひとつは、
「夏の飲み物に氷が入っていないということが考えられない!」です。

私は夏、ドイツに初めての海外旅行に行った時にそれを強く感じました。もう、40年近く前の話です(きゃ〜)ハイデルベルクのカフェで注文したジュースに「氷が入っていない」
目にした瞬間「なにこれ?氷を入れるの、忘れちゃった?」と目が点になりました。「夏なのに生温かい飲み物を飲めと?」みたいな感じでショックです。

しかしこんなの当たり前のコンコンチキで、今でこそ飲み物を注文すると、申し訳程度に氷が入っていますが、当時は特に「氷を入れて飲み物を冷やすとお腹を壊す!」とか「氷を入れたらジュースの味が薄くなってしまう!」というので「入れない派」の人が圧倒多数だったのでしょう。

しかし、数年前からの温暖化で、ヨーロッパの夏も蒸し暑くなってきました。
もちろん湿度は50%以下で、日本・アジアに比べれば断然低いのですが、ウィーンで「冷房完備・クーラ」が必要になるなんて、30年前は誰も想像していなかったと思います。それこそ一般家庭には普及していない冷房ですが、新しいタイプの建物や、屋根裏の部屋などは、冷房なしの夏はあり得なくなってきています。

ウィーンの夏の飲み物を日本人が注文してど「びっくり」の定番にアイスカフェがあります。まあ、訳すと確かにアイスコーヒーなんですが、実際は違うのです。

日本人の想像するアイスカフェは氷の入ったブラックの冷たいコーヒーで、ガムシロップとミルクが別に添えられているアレです。

しかし「アイスカフェ、ビッテ(ドイツ語で、アイスカフェ、お願いします)と言ってやって来るのは、こちらです。じゃーん。

日本でいう「コーヒーフロート」?(ずっと日本に行っていないので実は知らない)冷たい、甘い、コーヒーの中に氷の粒が2、3個とバニラのアイスクリームが2玉くらい、そしてその上にはふんだんにホイップクリームがのっているのです。これがね、私たちはたまに食べたくなるのですが、日本のアイスコーヒーと全然違うので、間違って注文してしまうと、かなりショックです。

アジアからの観光客の影響で、ウィーンの有名ところのカフェ・ハウスも、日本のアイスカフェに似たようなものを提供している、と聞きましたが、美味しいのかな?

ちなみに、私が日本のアイスコーヒーらしきものを飲みたいときは「アイスド・カフェ・ラテ」を注文します。スターバックス(ウィーンにもある)で氷もきちんと入って、甘くないし、夏にはぴったりなので、興味のある方はどうぞお試しあれ。