何歳になっても楽器演奏を楽しめるため、私が心がけている毎日のコト 腱鞘炎にならないために

ピアノとヴァイオリン

*写真はムスメのリザ・マリア。オルフェウス・音楽祭のオープニングでの演奏。

ご存知の通り、ピアノやヴァイオリンなどの楽器は、上達しようと思ったら「練習時間」が最大の鍵となるわけですが、その結果、残念ながら起きてしまうのが「身体」や「腕・手」の故障です。ざっくりまとめて「腱鞘炎」といわれるヤツです。

素晴らしい教授のもと、正しい指導を受けていても、特に若いうちはどうしても無理をしがちで、誰でも一回はトラブルに巻き込まれた人は多いと思います。うちの娘も私も「練習による手・腕・身体」のトラブルの経験者です。

私は50歳を過ぎてから、生まれて初めて「ばね指」というものを経験し、手術もしました。興味のある方はこちらをどうぞ。
この原因は「過度のピアノ練習」というより「高齢」と「重い荷物を持ったりして、負担をかけた」と思えるのですが、やっぱり歳を重ねると、若い時のような無理は利かなくなります。

で、私はもうこんな経験はうんざりなので、以下の、結構簡単なことを日頃心がけています。
– 重い荷物は絶対に持たない
– 毎日10000歩、歩く
– 毎朝ヨガをやる

特に、重い荷物を持つのはNGで、若い人はよくやっていますが、本当にこれはアウトだと、こちらの整形外科の先生にも言われました。身体の血流をいつも心かけることが大切なようです。

練習については、
– 長時間の休憩なしの練習は絶対にしない
– 練習中、特に譜読みの時に変なところに力が入っていないかチェックするクセをつける

そして、もし痛くなってしまった時、ちょっとでも違和感を感じた時は自分を誤魔化さずにサッと練習をやめるか、時間をあける勇気が必要です。この判断で「明後日また元通りに弾けるか」「痛くて10日間全く弾けなくなるか」の差が出てきます。

先日、がオンラインレッスンで外国の留学希望の学生さんに言っていたことが興味深かったので書いてみます。そのお嬢さんは、自国の先生の言う通りに練習すると「手が痛くなる」そうです。

娘いわく「手の痛み」はメンタルと通じていることが多いそうです。
まあ、あの人の経験からなのでしょうが「焦り」や「恐怖感」これに支配されると事態は悪くなるそうで、その学生さんの場合は、まずは先生ときちんと向き合って話し合うこと。そして「これで一生弾けなくなるんじゃないかしら」等、思い詰めないこと、だそうです。

手の故障は、プロの演奏家にとっても、趣味で楽しんでいる大人にとっても悲しい出来事です。
まずは日頃の気をつけて生活・練習をし、腱鞘炎などにならないように出来たら理想ですね。