ピアノ・ヴァイオリン上達のコツ 壁が破れてレベルアップする、その時とは?

ピアノとヴァイオリン

楽器でも語学でも、その他分野の勉強でも、毎日毎日コツコツと努力を続けても、目に見えた進歩が見えずにため息をつく、そんな覚えは誰にでもあると思います。

しかしそれと同時に、ある日、ある時、ふとしたきっかけで何かを掴み、思いっきりジャンプして上達する、こんなことも経験した人は多いと思います。

その壁を乗り越える時って、いったいどんな時でしょう?
私が思うに、それって、ふと力を抜いた時にピンとくる時が多いと思います。

私のよくいう例えですが、指輪が抜けない時、いくら力を入れて抜こうとしても、力がガチガチに入っていたら、石鹸で手を洗っても指輪は抜けません。でも、力を抜いてみると結構サラッと指輪が抜けたりするんです。それと同じ。

ピアノでもヴァイオリンでも、練習中にできないところにぶち当たったりしたら、深呼吸をして、意識的に力を抜いてみる。こんなことが役に立ったりします。じっと観察し指使いを変えて、もしくはちょっと手首の力を抜いてみるへそんなことが役に立ったりします。

ある教授がマスタークラスで学生に言っていたことですか、練習しているとき、例えば5分ごとに少し立ち止まって、自分の体のどこかに力が入っているかを確認する、そんな習慣をつけることが大切だとおっしゃっていたことがあります。

これはいわゆる「脱力」?と思われるかもしれませんが、単にそういう問題でもないのです。脱力がなんか大切らしいということは、素人さんでも知っていて、ネットでもYouTubeでもバンバンヒットしますが、この場合は、ふ、と力を抜いてみる、ということです。巷で言われる脱力メソッド(?)みたいなものと、今私の言っている「力を抜く」というのはちょっと違います。

脱力については一言で表現できるものでもないので、いつか書きたいと思います。
特にヴァイオリンにおいては、本当に何気にできちゃう人と、まったく出来ない人と居て、これにはきちんと説明して演奏できる指導者が必要になってきます。ヴァイオリン演奏に力が下手に入ると、これは腱鞘炎を超え、身体を壊すレベルになるので要注意です。

さて、ちょっと話はずれましたが、私が思う、壁をジャンプしてその上のレベルにアップする時とは、ふ、と無意識に力が抜けた瞬間が多い気がとてもします。