ピアノの正しい座り方は?

cariari ピアノとヴァイオリン

目次

1. ピアノの前にきちんと座るには?

ピアノの前にきちんと座る、これはとても大切なことです。教師として、ここをきちんと押さえないと後々のレッスンに大きく関わってきますから教師も生徒さんもピシッとこのポイントを抑えましょう。しかし座るためにまず必要なのは、当然ですが、ピアノの椅子。さて、どんなものがいいのでしょう?

2. ピアノの椅子はどれがいい?

Klavierbank2

ちゃんとしたピアノ用の椅子を用意しましょう。安定していてグラグラしないのがポイントです

私のおすすめはこのようなモデル。しっかりと安定していて、レバーで高さを調節できるものが私は好きです。

上の写真のように回転式で高さを調整するタイプもありますが、こちらは回すのがちょっと大変(うちにあるのはこれです。ちょっと疲れる。)

この他、座る部分が丸くて、クルクル回して高さを調節する椅子ごを存じでしょうか?あれは安定感に欠けるため、おしりがいつもグラグラしてしまい、特にお子さんにはお勧めできません。(それに子供、グルグルまわしてあそぶし!)

日本によくある背もたれのついたピアノの椅子はウィーンではほとんど見たことがありません。しかし日本の試験やコンサート会場の多くがこの椅子だと思うので、購入するのもいいと思います。

3. ピアノの正しい座り方、姿勢は大切。

さて、いよいよメインテーマです。

  1. 椅子の高さを調節します。腕がだいたい鍵盤に平行になる感じです。
  2. ピアノの椅子の奥深くまで腰かけないようにしましょう。おしりはピアノの椅子の半分くらいまでを使います。
  3. 両足がきちんと地面についていること。(足が地面につかない小さいお子さんは補助台が必要です)
  4. 背中は綺麗に、でも伸ばしすぎもダメ。あくまでも自然に。まんまるい猫背はダメです。

初めのレッスンでこの全てのポイントを理解してもらいます。きちんと自分で座ってピアノにかまえられるようになるまで数回くりかえします。先生はわざと変に座って生徒さんになおさせるのも良い練習になります。これは毎回のレッスンで気をつけます。

足が宙に浮いていたり、ブラブラしていたら私は、「きゃー!すごい大変なことが起きてる。一大事!大変、大変、あなた、なおさないと!!!」と大袈裟に騒いで子供のウケを狙うのですが、自分でやっててもちょっとアホみたいなので「なにかが間違ってないかな?」くらい言ってなおします。

ピアノもヴァイオリンも初めの姿勢はかなり大切です。ここできちんと指導しないと、いくら言っても出来なくなります。綺麗な姿勢を教えることはこれからの長い音楽人生に大きな影響を与えるのでがんばりましょう!


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