本気組の親御さんが、時にして本当にエゴイストで驚異的、まるでお笑い劇場になる件について

ピアノとヴァイオリン

ピアノだろうがヴァイオリンだろうが、多分他の楽器でも、例えばバレエやアイススケートなども同じかもしれません。世界中のステージ・ママ・パパは時にして、恐ろしいほどの行動や、それを通り越してもう、笑えない程のお笑いの世界へ突入します。

どうしてこうも、子供のことになると盲目状態になり「よその子よりも自分の子」「少しでも有利に」「少しでも安く」「1秒でも多くレッスン時間を!」「自分・自分・自分」となるのか、子供が大きくなってその親達をみると、呆れるやら、おかしいやらでたまりません。

某クラスでは、レッスンの間に親御さんが少しでも先生と話そうと待機しています。
前の子のレッスンが終わったと思ったら、途端に先生に飛びついて、自分の望みを述べます。それも、何回も何回も。。。。「次の入試でうちの子をクラスに取ってください!」
「奨学金をください」「レッスンをもっとください」「コンクールに出してください」「賞をください!」お願いばかり。あれをちょうだい、これもちょうだい。レッスンが終わって、先生と話したいと思っている学生はその親を睨むのですが、もちろん完全無視。「自分だけ」が大切です。

でも、これって普通なのです。

親同士、表面上はにこやかに挨拶をします。コンサートの後、もちろん時間があれば褒め合います。しかし本当にこの関係は表面上だけです。自分が何かを知りたいときだけ親しげによってきて、自分が何かを聞かれた場合は電話やメールに全く応じないで無視、も普通です。あくまで自分が利用できる時だけ、その人に優しく声をかけるのです。

嘘の情報を流す親御さんもいます。こちらはかなり悪どい。門下に入りたての時はかなり翻弄されるので注意が必要です。

先生に尽くして目立とう!と思う親御さんもいます。
ある講習会で、朝一番の学生のお母さんが、1リットル入りのミネラルウォーターを9本、軽々と右手で運んで先生の部屋へ入って行きました。
娘曰く、「次の子のママ、絶対ワングロス持ってくるよ」と言ったので笑ったのですが、これは本当に冗談でもなくて、アルアルの話です。

こんな親ばかりではない、のですが、大半はこんな感じです。教授達は慣れているので、お金になると思ったら適当に相手をするし、惑わされることはほとんどありません。
しかし教授によっては、「あの親は絶対に嫌だ」と言って門下に入れないことがあります。その教授曰く、あそこのママは「目」が怖い、だそうです。

子供同士はどうかといえば、本当の話、多くは何も考えていません。
親に言われるままに練習し、成果を上げれば嬉しくてもっと練習して上手くなる。そして練習があるので、門下同士で「遊ぼう」なんて考え自体ないので、基本、他の子に興味がないのです。(親が、○○ちゃんはもっと練習してるわよ!などという場合は別だけど)

うちの子がもう大人になって、こういう事に関わりがなくなって、本当に良かったと思います。こうして戦い続けるステージママ達は、10年後には何を思って、何をしているのでしょう?