ピアノ・ヴァイオリン レッスンの親の付き添いは何歳までOK?親離れは?の件

ピアノとヴァイオリン

*写真は夜のウィーン自然史美術館*

これは本当によく頂く質問です。
はじめに答えを言ってしまうと、教師の方針と親によります。

正しくサポートできる親御さんなら、一流の演奏家になったとしても同伴は可能です。しかし、ダメな親御さんなら、始めから一緒にいない方がいい場合もあるし、素晴らしい経験ある教授の場合は、親が居ようがいまいが全く関係ありません。指導力があれば、親がどんなに邪魔をしようとも、子供は上手くなったりします。

それでは、どんな親御さんが「正しくサポートできる」親御さんなんでしょう?
以下、私の個人的な考えです。まず代表的なのは、

レッスンの邪魔をしない親御さん。
具体的にいうと、うるさくいちいち喋りすぎないこと。先生が子供に質問しているのに親が答えるとか、「はい、ミヨコちゃん!ちゃんと座りなさい!」とか「姿勢をもっと正しく!」とか先生が何かいう前にでしゃばらないこと。プロ志向の親御さんになるとこの傾向はかなり強くなります。でもそういう子供を多く抱える教授連は慣れているので、バシッと叱られるか、全く無視されるかどっちかです。

これは私にも思い当たることは多く、娘が小さい頃は、「姿勢が悪い!」とか小声で茶々を入れていました。うちの教授は「佳奈、だまれ!」と言ってくれたので、その時は黙るのですが、どうしても我慢できなくなって注意してしまう。子供とはといえば、先生が見ていないすきに私を弓で突っつこうとするのでもう、今考えると漫画でした。でもこんなのはまだ平和な方で、レッスン中のすごい親子劇場も、プロ志向になればなるほど、たくさんあります。

親の同伴を、どんな親であろうともはじめから絶対に嫌がる先生達もいます。

私個人の考えでは、これはケースバイケースだと思うので、一概に親をシャットアウトするのはどうかと思います。これは私だけの経験かもしれませんが、親の同伴を極端に嫌がる先生達に、本当に私の偏見かもしれませんが、あまり良い指導者はいませんでした。若い子供のまだいない指導者だと、まず自分に自信がない。そういうところから嫌がる人もいるようです。親が音楽家だと尚更嫌がられたりする。しかしながらブロンクラスの指導者になると、親がどんな変人であろうと、邪魔をさせないので、教師の力量だと思います。要は自分の指導力に自信があるかどうかにかかってきます。

しかし、ティーンエイジャーになって、教授が「親がいない方が良い」と言ったら、同伴しない方が良いでしょう。ここら辺は微妙な年頃で、たとえ邪魔をしなくても親がいない方が伸び伸びと演奏できる子供も出てくるからです。

子供がしっかりしてくると、子供の方から親の同伴を嫌がるケースも出てきます。
その場合は、素直にひとりでレッスンに行かせると良いと思います。できればどんな様子か先生に電話で伺って、OKなようであれば晴れて親離れかもしれません。

書いてみると、全てその親御さんとお子さんによって違います。
なので、いくつになったらひとりでいかせる、などのメジャーはありません。お子さんをよく観察して、手を離しても大丈夫かどうか、見分けることができるのは親御さんなので、先生と相談しながら、よく見てあげてください。