海外の音楽大学のクラスコンサートについて 例えばウィーン国立音楽大学

ピアノとヴァイオリン

今夜は本当に咄嗟に知って、ウィーン国立音楽大学の声楽科、ライナー・トロースト教授のクラスコンサートに行ってきました。トロースト教授は有名な歌手であり、ウィーン国立歌劇場はもちろんのこと、各国のオペラハウスで活躍していらっしゃいます。

奥様にも久々にお会いできて、とても嬉しかったです。
わたしごとですが、わたしは以前、バレリーナである奥様のバレエ教室に通わせて頂いた事もあり、奥様の大ファンでもあります。奥様はメンタルコーチもなさっていて、メンタル面のケアが必要な場合は、彼女のブログやYouTubeをご覧になると、沢山のヒントがあるのでオススメです。

さて、ピアノやヴァイオリンという自分に直接関係のない分野のクラスコンサートを拝見するのはとても楽しいです。
声楽のことは専門でないのでよくわからないのですが、その分、素直に楽しめます。数人の方は私から見てもプロフェッショナルで、もうオペラ座に立てそう!心から感心しました。

以前にも書いたと思いますが、ウィーン国立音楽大学、ウィーン私立音楽大学、ザルツブルクのモーツァルテウムなどウェブサイトを見るとクラスコンサートの情報を見つけることができます。
ウィーン国立音楽大学だと、例えばこんな感じ

入試を受ける予定がある方は、必見です。クラスの雰囲気もレベルもよくわかります。

本日の声楽のクラスコンサートは、Ehrbar Saalで行われ、観客も多く驚きました。声楽ってやっぱり華があります。
一方、わたしの知る限りでは、ヴァイオリンなんて5人もお客さんがいなくて、寂しい、なんてことはよくあります。モーツァルテウムのオジム教授のクラスでは、クラスコンサートで同じ門下の他の学生の演奏を聴かなければ、翌週のレッスンは受けられない、という決まりがありました。なぜ?だって、そうしないと観客がゼロだから、です。

ウィーンは全然厳しくないので、某教授のクラスコンサートでは、あんまりにもお客さんがいないので、教授がそのまんま「クレッシェンド〜」なんて叫んでレッスンになったような所もみたことがあります。もっと宣伝して多くの観客を集めるように、大学側も努力すれば良いのに、と常々思います。

ムスメの属するスペインの音大では、クラスコンサートはYouTubeでライヴ配信されます。
だからわたしはウィーンにいてもムスメの演奏を見ることができるのでとても感謝しています。

ムスメ曰く、お国柄なのか、それとも学校のカラーなのかわかりませんが、マドリードでは友人のクラスコンサートをかなりの確率で見に行くようです。ウィーンではこれ、結構ないのです。ライバルと思うからなのか、友人といえども演奏に興味がないのか何なのかしれませんがこの傾向は強く、だからお客さんも少ないのでしょう。

ライヴで訪れるのはもちろんのこと、YouTubeでも見直して、かなり詳細な感想を述べてくれるようです。自分と音楽性が合いそうだったら、室内楽のオファーをしてきたり、こういうオープンなところがスペインの良い所だと思います。

そんな感じで、ウィーンにお住みのみなさん、音大のクラスコンサートに顔を出してみてください。
しかも「無料」学生の努力の成果を見て、讃えてやってください。