正しい努力で夢を掴む—無駄を避けて音楽家として成長する方法

音楽留学のために

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今日の写真はウィーン国会議事堂前のパラサテーナ。知恵と戦略の女神様・・・

努力は必ず報われる—ただし、正しい方法で!

音楽の道を歩む皆さんへ、今日お伝えしたいのは、努力の大切さと同時に、その努力が正しい方向に向かっているかを見極める勇気の重要性です。音楽大学に通う多くの学生は、日々の練習や課題に真摯に取り組んでいます。しかし、いくら努力しても結果が出ないと感じる時期があるかもしれません。それは、もしかしたら“無駄な努力”になっている可能性があります。ここでは、努力を続けながらも、成長に向けて最善の道を選ぶためのヒントを私からの視点でお伝えします。

夢を追い続けることの大切さ

毎日の練習は厳しく、時には辛いと感じる瞬間があるでしょう。しかし、夢を追い続けることそのものが大きな価値を持っています。音楽家として成功するためには、努力と忍耐が不可欠です。誰もが成功への道のりで壁にぶつかることがありますが、それを乗り越えるための持続的な努力は必ず報われます。
しかし、本当にそうでしょうか?

無駄な努力とは?—間違った方向に向かっていないか

ただし、どんなに頑張っても成果が見えない時は、立ち止まって「今のやり方で本当に良いのか?」と考えることが大切です。特に、指導者の選び方は重要です。指導者が自分に合っていなかったり、間違った方法で教えられている場合、いくら練習を重ねても技術が伸びないことがあります。頑張り続けるのは素晴らしいことですが、その努力が正しい方向に向かっているかを見極めることが必要です。
私の苦い経験を読んでくださった方は、私がなぜこのようなことを力説するかご理解いただけると思います。

例えば、当時の私のように、毎日何時間も練習しているのに、なぜか上達していないと感じる場合、それは指導者の教え方があなたに合っていないのかもしれません。自分の目標や音楽の方向性に合った指導者を見つけることは、あなたの成長にとって非常に大きな影響を与えます。

立ち止まって考える勇気を持つ

音楽の世界では、指導者に対して従順であることが美徳とされることが多いですが、もし指導者との相性が悪かったり、自分の目標に合っていないと感じた場合、立ち止まって再評価することも重要です。これは簡単なことではありません。指導者を変えることは勇気のいる決断です。

はっきり言えば、教授を変えるというのは面倒くさい話です。全て穏便に運ぶわけなどなく、誰かを傷つけたり、誤解を受けたり、羨まれたりもすることでしょう。ヴァイオリンの巨匠であるシュヴァルツベルク教授はよく私に「すべての教授をハッピーにすることなんかできないわよ」とおっしゃいましたが、本当です。が、その一歩が将来の飛躍につながることがあります。

効率的な練習と自己成長

無駄な努力を避け、効果的に成長するためには、自己評価を行い、練習の質を高めることが重要です。指導者に頼りすぎるのではなく、自分で目標を設定し、改善すべき点を見極めて練習することが、音楽家としての成長を加速させます。しかし、教授は指導するためにそこにいるので、尋ねるのは当然のことです。

しかしながら、正しい練習法を音大生になってまで教授に聞くのは恥ずかしい、なんて思う学生も日本には沢山いそうです。恥ずかしくありません。しっかり聞きましょう。逆に答えられない人はダメなのです。娘の教授は口が裂けても「この曲は君に難しいからだめ」なんて言いません。きちんと指導して、上手くしてしまいます。これが指導法、私は本当にそう思っています。

他人と比べずに自分を信じて進む

音楽家としての成功の道は一つではありません。誰もが異なるペースで成長し、異なる方法で成果を出しています。他人と比較せず、自分に合った指導者や練習方法を見つけ、成長の道を歩んでいくことが大切です。自分を苦しめ、奈落の底に自分を沈める行為は「人と比べる」ことです。やめましょう。

自分を信じ、時には立ち止まり、努力の方向性を見直す勇気を持つことが、音楽の世界で成功するための鍵です。困難に直面したときこそ、努力を無駄にしないために、冷静な判断が求められます。正しい道を選ぶことで、未来は必ず開けます。

まとめ:適切な努力が未来を切り開く

努力は必ず報われる—ただし、その努力が正しい方向に向かっているかを見極めることが成功への近道です。適切な指導者と効率的な練習方法を見つけることが、自分の可能性を広げるための第一歩です。立ち止まる勇気を持ち、正しい方向に努力を続けていけば、必ず夢は実現します。

まだ若い皆さん、どうか諦めずに、しかし冷静に自分の歩む道を見つめながら、未来を切り開いてください。正しい努力であれば、それは将来どんな形であっても報われるのです。そして自分の愛することを職業にする事ができます。それができている人はこの世の中に数%しかいないのですよ。