ピアノ 上手くなる子はどんな子?それは真似っこがとっても上手な子

ピアノとヴァイオリン

*本文と関係ない、カフェ・ラントマンの秋の定番、マロンのケーキです。本名はMaroniblüteマローニブリューテ。訳すと花咲くマロンみたいな感じでしょうか?激甘で気絶ものですが、マストです。ウィーンに秋にいらしたら、食べなければいけません!!!(笑)

さて、本題。
私のレッスンでは、楽譜から離れて、私の弾く短いフレーズ(本当に短い、例えば3〜6音だけとか)を完璧に真似っこさせる、という訓練もするのですが、これはとても効果的なのでシェアしたいと思いました。

例えば今日の6歳男子。夏前にピアノを始めたばかりです。
日本人ではない、普通の子供なので、特に集中力が長い訳でもなく、本当に普通の男の子です。私のことは(面白いので)好いていてくれるようです。楽譜を見ながら、これはドだね〜なんて、譜面を追う弾き方もしますが、数分間、集中して私の真似っこをさせる時間をとっています。

例えばノンレガート、レガート、スタカート、など、色々なテクニックを入れたものを私が弾き、それを全て、もうそっくりに真似をさせるのです。例えば、「ドーミッ・レー」みたいなドとミがレガートで繋がっているフレーズの場合、私の手のかたちから手首の動き、指の形をできるだけ真似っこできたらOKみたいな、ゲームみたいなやり方です。

黒鍵上だけでやったり、白鍵上だけにしたり、はたまた混ぜても良いです。

これ、私が適当に即興でやらせているのですが、何がモトになっているかというと、コルトーのテクニックです。コルトーのテクニックに出ているものを、楽譜を読んだり、自分で研究することなく、子供は私の真似っこをする、というだけで身につけることができるのです。お得だと思いませんか?(笑)
コルトーのテクニックはこちら

(私が学生の頃は、オリジナルしかなくって、何が書いてあるか、さーっぱりわからなかったのですが、今は日本語版があるなんてもう、素晴らしい時代ですね。これはこのまんま子供にやらせるのでなく、私が昔やったので、それを適当に簡単にアレンジし、口移しで真似させているだけです)

これは生徒も飽きないし、本当に自然と、手首の使い方や、身体の使い方、もちろん適度な脱力などが身に付きます。
ただし、これは教えるかわが、きちんと正しい技術で演奏できないとアウトです。間違った癖を子供につける危険性もあるので、大丈夫!と思える先生は試してみてください。(自信のない先生はいないとは思いますが)

そうそう、何が書きたかったかというと、ピアノが早く上達する子供の共通点は、「真似っこがうまい」ということです。
語学でもそうですよね。フランス人の発音をふざけて真似をして、それが抜群にうまかったりすると、フランス語上達もめちゃめちゃ早いので、同じことです。

真似っこの上手な子を育てましょう!
真似っこが上手=観察力=集中力です。元からそれらがある子は羨ましい限りですが。。。